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｢さ、どうぞ。座って下さい。一人暮らしなので少し汚いですが。｣
｢お邪魔します。･･･お一人で暮らしている割には、かなり広いお家ですね。｣
｢あ�･･･祖父が医者だったんです。それに加えて心配性で･･･｣
｢ふふ、お孫さん思いの良いお爺さんではないですか。｣
そんな事を話しながら、リビングのソファに向かい合うように腰掛ける。
さて、事情を聞くと言ってもな･･･
｢えーと、･･･まず、何故私の家に泊めて欲しいのかお聞きしたいんですけど･･･｣
｢ああ、そうでしたね。･･･実は私、外国から来たんですよ。｣
どこのアニメだ。
そうツッコミたくなる気持ちを抑え、続けて下さい、と促す。
｢父が日本人、母がアメリカ人と･･･いわゆるハーフでしてね。日本語は父から教えて
貰いました。自分で言うのも何ですが、日本語は上手い方だと自負しております。｣
･･･ますますどこかのアニメみたいだな。
いやしかし、それにしても流暢過ぎないか、この人の日本語。
｢･･･ここからなんですが、実は家から追い出されてしまいましてね。｣
｢!?お、追い出され･･･!?何したんですかニャルさん･･･｣
｢家庭内の事情ですので言えないのですが･･･まあ、とにかく父に『行く場所に迷いがあるならば
日本に行け。』と言われましてね。生まれはアメリカだったのですが、父や母からよく日本の事は
聞いてましたからね、少し憧れていたんですよ。ですから、父の提案には喜んで賛成しましたよ。
･･･まあ、このようにして日本に来たわけですが。｣
まるで台本を読んでいるかのようにペラペラと喋る。
それは、一見すれば自然に見えるが、私には胡散臭く見えた。
･･･根拠は全くないんだけど。
｢日本に来たはいいものの、生まれて初めての日本でして。ホテル等の場所も分からないので、
先ほどの男性に声をかけたのですが･･･｣
｢なるほど、つまりホテル探すのが面倒臭くなったんですね。｣
｢う、･･･まあ、運の巡り会わせ、といいますか･･･｡｣
･･･やっぱり、どこかムズムズする。
違和感がする、と言った方が良いんだろうか。
そして、どこか聞いたことのある名前。
｢どうですか、Aさん。少し考えていただけましたか?｣
｢･･･ニャルさん。
_______私は、事情を話して下さい、と言いましたよ。｣
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知っている方は分かる、とあるアメリカの地。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
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あずきいろ
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白湯(プロフ) - ニャル様信仰さん» ありがとうございます…！！かなり不定期の更新となってしまい申し訳ありません…！続きは必ず書きます！ (2019年7月27日 22時) (
レス) id: 5c0d13b21d (このIDを非表示/違反報告)
ニャル様信仰 - 凄く面白いです！！続き気になります！ (2019年6月29日 11時) (レス) id: 6f6bda2029 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白湯 | 作成日時：2017年9月16日 11時
