お気に入り(ケンマ) ページ5
「ねぇ聞いてる?」
『聞いてませーん。』
「聞こえてるじゃん。」
『聞こえないでーす。』
僕の彼女は絶賛不貞腐れ中。
理由?それは僕がゲームのし過ぎで相手しなかったから。
まぁ、僕が悪いんだけど、不貞腐れてる彼女が可愛すぎるって思ってるのは内緒ね。
絵に書いたような拗ね具合で、少しだけ頬を膨らませて体育座りをして、僕に背を向けている。
あー、かわいい。
『だって研磨、ゲームばっかだもん。』
「ごめんって。」
『どーせ許してもまたやるもん。』
まぁ、可愛いからやりたくなるカモ。
そんなことしたらほんとに嫌われるからやめよ。
「こっち向いてよ。」
『やだ。』
「こっち見なよ。」
『いーや。』
はぁ、絶対こっち見ないやつ。
明日まで引きずられるよ。
引きずられるのはちょっとめんどくさいかも。
「ふーん。ごめんのちゅーしようと思ったのに。」
そんなことを言うと、彼女はすぐにこっちを向いた。
『や、やられた。』
「ふふっ、ほんと君って面白いよね。」
悔しがっている彼女の顔を両手で覆い、短くキスをした。
「これで許してくれる?」
『ユルシマス…/// 』
「なんで片言なの。」
『研磨ずるい!ばか!!!』
怒っても拗ねても不貞腐れても可愛い彼女。
僕のお気に入り。
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作者名:しば犬 | 作成日時:2024年2月26日 17時