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体育祭での思わぬ告白2(スガ) ページ2

繋いでいる手が熱い。

バレていないか心配になる。私のこの気持ち。

そんな考えに気を取られ、菅原くんの足が速すぎて転けそうになる。

そんな私を気遣ってくれたのか、




『キャッ!えぇ?!大丈夫ですよ!』

「うんん。大丈夫だべ。めっちゃ軽い。」

抱き抱えて走り出した。

生徒から歓声が上がり、とても恥ずかしい。

付き合ってもないのに! 告白もしてないのに!



ゴールしたのは5番目。

今から一人ひとりお題を言っていく。




「お、俺はやかんでした。」

「俺は教頭のズラ。」

「僕は、仲のいい友達です。」

「俺は部長!」





一体菅原くんのお題は何なのだろう?






「俺は、好きな人です。」

『うそ。』

「ほんとだべ。」




目の前にお題の紙を出されて目をぱちくりさせた。




「おーっと菅原選手が恒例のお題を引いた模様!ここでー、告白タイム!」



待ってと叫びたい気分だった。

心の準備と言うものができていない!

「連れてこられた方、お名前をどうぞ!」

『さ、3年2組、Aと言います!』

「では菅原選手、Aさんに告白、行っちゃってぇ!」





あー!!!!! 私の心臓がもたないー!!!





「えーと、Aさん、俺は一年のときからずっと好きでした。俺と、付き合ってくれませんか!」

『わ、私も、ずっと好きでした。よ、よろしくお願いします!』


泣きそう。まさかの両思い。

菅原くんは私の両手を握り嬉しそうに笑った。




「まじで?!…うっそ〜、嬉しすぎてやばい。」

『わたしも。』

「これからよろしくな!」



はい、という私の声がグラウンドに大きく響いた。




後にこの話は、大人になってからも2人で話して笑い合う話題となる。

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作者名:しば犬 | 作成日時:2024年2月26日 17時

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