13人と再び two

恋心ーJN ページ48

どうして君はいつもこうなの？









僕の気持ちに振り向こうとしない






いい加減気づいてよ…、









「ジュンくんー！！」

「きゃあー！！！」

「かっこいいー！！！」





今日も聞こえる女の子達の声









自分で言うのは気が引けるけど
僕は学校内で有名









ただ顔が良いからでしょ









でもひとりだけが興味なさそうで。





僕はあの子に気づいてほしくて。








最初は周りの女の子達と同じようにしてやりたい

そんな気持ちからだった









JN『Aちゃん今日も可愛い！！』







普通の女の子ならすぐに堕ちるだろう言葉を掛けても




「ありがとう」





ただそれだけ。


動揺してる様子も嬉しそうな表情も何もない


ただ微笑んでありがとうと言うだけ








あの子に話しかけても意味がないことくらいもう気づいてる









だけど

あの子と話したくて







あの子に近づきたくて




僕は話しかけることをやめれなかった









いや、やめたくなかった






こんな感情は初めてで









誰かを追いかける…好きになるって
大変で幸せなことに気づいた









だってふと見せてくれる笑顔が楽しみなんだ


　







周りの女の子とは違う









厚化粧して香水つけてお洒落して。









あの子とは大違い。





いつもナチュラルメイクで
香水なんかの匂いじゃない自然な匂いに周りと比べれば少し地味









僕はそこに惹かれたんだ









あの子が振り向かなくたっていい









大事な初恋をくれたんだもの









今の僕にはあの子の友達のままでいい









この優越感が心地いいから









また新たな一歩を踏み出せるように









今はあの子を見て勉強します


恋心ーJN fin

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