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追いかけて行った風見さんはもうこの部屋にはいない。
もたもたしている暇はない。
上村が言っているのは、もしもの時の話だ。
そのもしもに対応するのが、私に課せられた任務。
サーバールームを出て、風見さんとは逆方向に走る。
スニーカー履いてきて正解だったな。
誰もいないオフィス内。
降谷さんの机は1番奥。
2番目の引き出しを開けて、車のカギを掴む。
ここに入ってるって、前に教えてくれた。
それが役に立つ日が来るとは。
オフィスを出たところで、降谷さんと合流する。
降「っ蒼井!?」
「車のカギです!!」
降「お前も乗れ、行くぞ」
「え、私も!?」
走り出した降谷さんに着いて行く。
全速力で走る降谷さんは速くて、若干遅れ気味の私。
けど、今食らいつかないと、もう追い付けない。
降「ナビを頼む。首都高については詳しいだろ」
「首都高って、なんでそこに行くと!?」
降「警察庁から近いんだ。障害物がなく走れると言ったら、そこしかない」
普通の道だと、障害物があるから逃げ切れないと考える。
だから、ここから近い首都高に、ってわけか。
なるほど、さすが降谷さんだ。
やっぱりまだまだ追い付けない。
女が誰かの車を奪い、逃走を始める。
もう周辺はパニックだ。
早く捕まえないと。
降谷さんの車の助手席に乗り込む。
私がシートベルトをしている間に、もう車は出発した。
グリップを掴んで、車の揺れに耐える。
その辺の物を壊しているのなんてお構い無しに、どんどんとスピードをあげていく。
スピード違反。器物損壊。
違反だらけのカーチェイス。
この人がゴールド免許なんて、誰が信じるのか。
「本当に首都高に……」
「っこのまま行くと、混乱に陥ります。この先は渋滞することも頭に入れておいた方がいいと思います」
降「了解。ちゃんと掴まっておけよ」
その言葉を合図に、車が物凄い音を響かせ始める。
その揺れに声が出てしまうのも無理はない。
グリップを掴んでいても、体があちこちに当たる。
痛いだなんて、そんなことを思っている暇などないのだ。
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カルーア - いつでも更新待ってます、頑張ってください!応援してます (2023年4月26日 22時) (
レス) id: 12bbba78f7 (このIDを非表示/違反報告)
ぴかそ - 面白すぎて一気読みしちゃいました、、、！毎回毎回、次のお話に進む瞬間が楽しくて仕方がなかったので、更新停止中の文字を見たときは動き止まりました笑笑続き土下座待機してます！無理せず頑張ってください！応援してます！！ (2023年4月12日 17時) (レス) @page13 id: 515339af0b (このIDを非表示/違反報告)
鈴乃ちひろ(プロフ) - äöüëÿさん» コメントありがとうございます。面白いだなんて、そんな、めちゃんこ嬉しいです…！！これからも頑張りますので、応援よろしくお願いします。 (2023年1月15日 21時) (レス) id: bd08e2bf01 (このIDを非表示/違反報告)
äöüëÿ - すみません「ください」が「くでさい」に、、、、 (2023年1月11日 18時) (レス) @page13 id: b4769954a9 (このIDを非表示/違反報告)
äöüëÿ - とても面白いです。。これからも頑張ってくでさい☺︎ (2023年1月11日 18時) (レス) @page13 id: b4769954a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴乃ちひろ | 作成日時：2023年1月5日 16時
