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あとはスニーカーでも買って帰りたい。
今のはちょっとボロボロになってしまったし、服が新しいなら、靴も新しくしたい。
カバンは最近買ったから、大丈夫。
先程買った服の袋をぷらぷらとさせながら、良い感じの靴屋さんへと向かっているとき。
目の前から、見たことのある坊やが見える。
どうして、こんなにも遭遇するのか。
やっぱり、監視されてるんじゃないのか。
そんなことを思ってしまうほどの頻度で、私たちは遭遇する。
向こうも私に気付いたようで、顔をパッと明るくさせ、こちらに小走りでやって来る。
そういうところは、普通の小学生らしく可愛んだけどね。
コ「琴葉お姉さん！こんちには！」
「こんにちは、コナンくん。1人でお出かけ？」
コ「蘭姉ちゃんも来てるんだ。けど、僕ちょっと本屋に行きたくて」
えへへ、と目の前の子が笑う。
私も初めはその可愛らしい笑顔に騙された。
今じゃただの小学生ではない、と知って探りを入れている途中だ。
彼の戸籍は、ないのだけれど。
コ「琴葉お姉さんは？お買い物してるの？」
「うん。ちょっとね、お洋服とか」
コ「へぇ……あっ、安室さんとデートする服買いに来たの？」
「ちょ、デートって…そんなんじゃないって言ってるでしょ」
ビンゴだけど。
デートじゃないって何回言ったらわかるのか。
沖矢さんのせいだ。
子供は大人の言ったことを真に受けるんだぞ。
目線をコナンくんに合わせ、しーっと、人差し指を唇に当てる。
誰にも言わないようにしてもらわないと。
蘭ちゃんに言っちゃうと確実に園子ちゃんに話が行くだろうし。
今度ポアロで会ったときに、掘り返されるのは確実だ。
……降谷さんの耳に入るのも、嫌だし。
それじゃあ私は行くね、とその場を去ろうとしたとき。
気のせいか、コナンくんのメガネが光る。
コ「アオイ……」
「え？」
コ「葵の花って知ってる？前にイメージカラーの話をしたと思うけど、琴葉お姉さんは葵の花の色っぽいな〜って思って」
「そっか。そうかな〜？詳しくわかんないから、帰って調べてみるね」
一瞬、肩が揺れた。
完全に動揺してしまった。
小学生相手に。
これが組織とかだったら、アウトだ。
誤魔化せたとしても、疑いは残る程度。
葵の花。
蒼井って、呼ばれたのかと思った。
もしかして、コナンくん。
私の正体に気付いている？
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カルーア - いつでも更新待ってます、頑張ってください!応援してます (2023年4月26日 22時) (
レス) id: 12bbba78f7 (このIDを非表示/違反報告)
ぴかそ - 面白すぎて一気読みしちゃいました、、、！毎回毎回、次のお話に進む瞬間が楽しくて仕方がなかったので、更新停止中の文字を見たときは動き止まりました笑笑続き土下座待機してます！無理せず頑張ってください！応援してます！！ (2023年4月12日 17時) (レス) @page13 id: 515339af0b (このIDを非表示/違反報告)
鈴乃ちひろ(プロフ) - äöüëÿさん» コメントありがとうございます。面白いだなんて、そんな、めちゃんこ嬉しいです…！！これからも頑張りますので、応援よろしくお願いします。 (2023年1月15日 21時) (レス) id: bd08e2bf01 (このIDを非表示/違反報告)
äöüëÿ - すみません「ください」が「くでさい」に、、、、 (2023年1月11日 18時) (レス) @page13 id: b4769954a9 (このIDを非表示/違反報告)
äöüëÿ - とても面白いです。。これからも頑張ってくでさい☺︎ (2023年1月11日 18時) (レス) @page13 id: b4769954a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴乃ちひろ | 作成日時：2023年1月5日 16時
