黄瀬君の双子の妹は青葉城西高校バレー部でマネージャーをやることになってしまいました ４【ハイキュー&黒バス】

１１２話 ページ6

「「…」」









全員無言で暗い暗い道を歩く。









前、後ろ、横から気味の悪い声が聞こえる。









黄海「うぉぉ！！これリアル！すごい！！」









国見「お化け屋敷で逆に楽しんでる女子初めて見た…」









及川「俺が見てた子は嘘でも怖がってたのに…」









岩泉「…ある意味すげぇな」









黄海「おぉ！Aちゃん！このお人形血吐いてます！」









A「は！？血！？」









金田一「おい、そこいちゃつくな」









国見「いちゃついてないから、Aがくっついてきただけだから」









今Aは、国見に思いっきり抱きついてる。









怖いなら怖いっていえばいいのに、入る時からずっと強がってるし。









A「あ、あ…ごめん」









無意識に抱きついてたのか、抱きついてるのに気づくとすぐさま国見から離れた。









その時だった









ﾌｯ…









A「…え？」









Aの横に青白い影が現れた。









そしてその青白い影は、Aの肩を掴んで囁く。









「イッショニ…アソボウ？」









A「……ぁ…い、いやぁぁぁぁぁぁぁあ！！！！！」









叫びながら通路の奥へ走っていった。そしてそれと同時に照明がさっきよりも暗くなった。









いや、明かりが消えた。周りは真っ暗で何も見えない状態。









及川「え、ちょ…み、みんな居る！？」









黄海「居ます！…っていうかこの状況すごい！お化けカモン！カモーーーン！！」









金田一「お、俺もいます！」









岩泉「俺も」









及川「Aちゃんは走っていっちゃった…けど、あれ、じゃあ国見ちゃんは？」









三人「「あ、国見(さん)」」









岩泉「…追いかけた、のか」









及川「こんな暗いと自分の手すら見えないよ…動かない方がいいよね、これ」









金田一「ですね」









黄海「え！？進みましょうよ！もしかしたら運良くお化けの人とぶつかったりするかもしれないじゃないですか！」









金田一「だから黄海はなんでそんなお化け好きなの！？」









_______
国見は、一人で走り去ったAを探す。









近くで、誰かの吐く息が聞こえる。









国見「A？」









そっと、近づいた。

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