139話 ページ41
国見「は、なんだよ急に」
金田一「いや、だって…」
正直、こいつがこんなこと聞いてくるとは思わなかったのだが。Aのことだから、とりあえず聞いておくことにした。
金田一「Aって、確かに可愛い系の顔だとは思うんだけど…なんというか、ボーイッシュ?いや違うな…なんかこう」
金田一「女の子っぽくない…だろ?」
国見「まあ、確かにな…」
否定は…できない。なんせトイレに行って手を洗ったらその手は自然乾燥という、いつもハンカチ持ち歩いてるらっきょとは大違い。
でも、この前のお化け屋敷は…
"今だけでいいから…抱きしめて"
国見「…」
金田一「おい、なんで赤くなってんだ?」
この前のことを思い出して赤くなった顔を逸らしながら、どこかよそよそしく聞いた。
国見「…で、なんで俺はそんな女の子っぽくないAを好きになったのか、って…?」
金田一「そうそう」
水の滴る髪を少し絞りながら頷くらっきょ。…て、そういえば最近らっきょネタ少ないよな…。増やすか←
国見「…うーん…、なんとなくかも」
金田一「なんとなく?」
頭にはてなを浮かべ、首をかしげて俺を見る。
国見「うん、なんというか、一緒にいたら知らないうちに好きになってた…みたいな」
金田一「あー、わかるわそれ」
「俺もそうだしなー」と、共感しながら今度は首をカックンカックン上下に揺らして頷いた。
国見「…まあでも」
俺の髪から流れた水が、水面に落ちて波紋が広がる。
国見「Aのその、女の子っぽくないところとか、馬鹿なとことか、ちょっと抜けてるとことか…」
そういうところ、全部
そう、Aの全部。
国見「全部ひっくるめて、好きかなっては思う」
これは本音、別に病んでてAの全部を奪いたいとか、そういうことは…ないけども。
金田一「うわ、愛だー、ここに愛がいるー」
国見「俺愛じゃねぇし」
言ってから少し恥ずかしくはなったけど、ちょっとだけ、心が軽くなった気もして。
ただ、ただ単純に。
Aに早く会いたいな、なんて思ったりもした。
…かもしれない。
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あおインコ(プロフ) - HALKAさん» あ、ありがとうございます!!更新まっっっったくしてないこのお馬鹿作者の心に凄く響きました…泣。本当にありがとです!頑張ります!(とか言ってやらないやつ)← (2015年10月21日 15時) (レス) id: 7ba3704a0a (このIDを非表示/違反報告)
HALKA(プロフ) - この作品すごい面白いんで見捨てませんよ!絶対に!! (2015年10月21日 11時) (レス) id: 98ad09dfad (このIDを非表示/違反報告)
あおインコ(プロフ) - 千尋さん» 了解いたしました!2の方多いですねぇ、なんか嬉しい・・・。あ、コメントありがとうございますでした!!! (2015年10月12日 21時) (レス) id: 7ba3704a0a (このIDを非表示/違反報告)
千尋(プロフ) - 私も2がいいとおもいます! (2015年10月12日 21時) (レス) id: 6ccd3b8e08 (このIDを非表示/違反報告)
あおインコ(プロフ) - 赤見谷 月羽さん» に、ですね!了解です!ありがとうございます! (2015年10月12日 21時) (レス) id: 7ba3704a0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あおインコ | 作成日時:2015年6月29日 23時