１３８話 ページ40
当然、女湯で何が起きているのか知らない彼らは、それを知ろうと小さな覗き穴から覗こうとするのだった。
でも、もうその声も聞こえなくて、ただシーンと静か。お湯の流れるもとが聞こえるだけ。
及川「い、今の…なんだったんだろうねー！」
あからさまに声が裏返って顔もひきっている及川が、その場の空気をどうにかしようとしたが、逆効果のようで。
岩泉「うるせぇクソ川、１回地獄に落ちろ」
及川「な、なんでそうなる！？」
岩泉「いいから落ちろ！」
及川「ちょ！そこは地獄じゃなくて湯船！違う！地獄ちが…ﾌﾞﾎｫ！！」
地獄ではなく湯船に落とされた及川を見て、魂の抜け殻のようだった彼らも正気を取り戻す。
赤葦「…とりあえず、そろそろ上がりませんか」
菅原「そ、そうだな、のぼせたら困るし…」
赤葦と菅原の意見にほぼ全員が頷き、ほとんどがその場を立ち去った。
…が
残った者も数名いるようで。
国見「…はぁ」
金田一「そう気を落とすなよ国見、そんなこともあるさ」
国見「うるせ…」
実際、気を落としたわけではない、ただ彼は自分の彼女兼好きである人の、あんな声を聞いてしまえば、それも思春期真っ盛りの男達の前で聞いてしまえば、たまったものじゃない。
国見「…ほんともう、馬鹿」
金田一「…まあ馬鹿だしな、実際」
ちゃぽんと水が跳ねる。ちなみに残っているのは、国見と金田一、それから覗き犯(及川抜き)である。及川は強制的に岩泉に連れられた。
黒尾「…もう少しで見えるんだけどな…」
木兎「でももう静かだし、居ないんじゃねぇの？」
黒尾「いや、まだ小さくだが声が聞こえる」
木兎「まじか！」
この二人にだって、怖い怖いおかんがついているのだが、そのおかんでさえも止められなかったのだ。もう他に止められる人などいない…だろう。
金田一「そういえばお前ってさ」
金田一が、急に真面目な顔をして話し出す。その変わりように、少し驚いた国見だったが、すぐいつもの気だるそうな顔に戻すと聞いた。
国見「なんだよ」
金田一の次の言葉を待った。
金田一「…なんで、Aのこと好きになったんだ？」
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あおインコ(プロフ) - HALKAさん» あ、ありがとうございます！！更新まっっっったくしてないこのお馬鹿作者の心に凄く響きました…泣。本当にありがとです！頑張ります！（とか言ってやらないやつ）← (2015年10月21日 15時) (
レス) id: 7ba3704a0a (このIDを非表示/違反報告)
HALKA(プロフ) - この作品すごい面白いんで見捨てませんよ！絶対に!! (2015年10月21日 11時) (レス) id: 98ad09dfad (このIDを非表示/違反報告)
あおインコ(プロフ) - 千尋さん» 了解いたしました！２の方多いですねぇ、なんか嬉しい･･･。あ、コメントありがとうございますでした！！！ (2015年10月12日 21時) (レス) id: 7ba3704a0a (このIDを非表示/違反報告)
千尋(プロフ) - 私も2がいいとおもいます！ (2015年10月12日 21時) (レス) id: 6ccd3b8e08 (このIDを非表示/違反報告)
あおインコ(プロフ) - 赤見谷 月羽さん» に、ですね！了解です！ありがとうございます！ (2015年10月12日 21時) (レス) id: 7ba3704a0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あおインコ | 作成日時：2015年6月29日 23時
