魔王の一人娘になりまして。【オリジナル】

英雄系ふぁざー ページ10

食事を終え、部屋に戻るとようやくだ、というようにアルドがため息をつく。



　なんだろ、六歳がため息ってあんまり似合わないはずなのに、アルドだとすごく似合うのって。




　美形は何でも似合うっていうやつかな？



　だったら今の私でも似合うんじゃない？
　だってほら、自慢じゃないけど私、美幼女だから。



「……はぁ」
「……」



　何かすごい睨んでくるんですけどっ。
　アルドさん、私一応あなたの主人なんですよっ。



　雇ってるのはパパですけどね？




「魔族と人間の仲が悪いのはお教えしました通りですが、実際は仲が悪いなんてものではありませんでした。殺し合う仲でしたよ。魔族に王がいなかったため、国同士のものではないから歴史には戦争と呼ばれていなかっただけで」



　……戦争？



　その言葉に、ぞわぞわと背中に気持ち悪さが広がる。



　小学生のときから、戦争の恐ろしさは習っているし、戦争関連の小説を読んだこともある。
　その言葉自体に嫌悪感が沸いた。


「初めは魔族も善戦しておりましたが、どうしても数で劣る我々は、負け続けていました。そんなとき、立ち上がって魔族をまとめ、人間に見えない結界を張ってその中にこの国を作ったのがヴァンサン様でございます。圧倒的な魔力の持ち主で、頭も切れ、カリスマ性のある彼が玉座につくことを反対する者はいませんでした」


　それで、英雄なんだ。


　戦争を終わらせてみんなを守ったんだ。




「それが七十年前のことです」



　……つまりパパは七十歳以上なのかー。


　寿命が長いだろうから、私の知ってる七十歳とは違うんだろうし、二十代にしか見えない若々しさがあるよね。


　でもなんかちょっと複雑……。




　前の世界のおじいちゃんよりも年上だってことよね？

勉強が終わらないんだが→←家庭教師が無礼です

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す