41 ページ45
美彩side
凛「__奈々未、美彩__」
奈「どうしたの?」
凛「__何にもない」
しばらくしてから、私達の方に来てななみんの隣に座る凛____
なにも言わないけど、多分不安なんだろうな
奈「___泣いてもいいよ、こんな時くらい」
凛「私には___泣く資格なんてないよ」
美「そんなの__」
凛「泣きたくないの_____一回泣いたら、止まらないから」
凛が演技以外で泣くのなんて、あんまり見たことない
___一緒にいたのになんにも知らなかったんだよね、凛のこと
凛「___私、自分の事しか考えてないの」
奈「誰が言ってるんだか___」
凛「本当にそうなんだよ」
あんなに人のことばっかり考えてるくせに__
そんなこと言われたって困るよ?
凛「わかってた、全部____乃木坂に入った時から、いつかは全部バレるし___どんだけ隠してても、きっと迷惑かけるって___拓海さんのことも、わかってたの_____多分なんかされるって___」
奈「_____」
凛「言わなきゃいけなかった___もっと早く、ストーカーも時雨ちゃんのことも_____佑美が誘拐された時もそう、私が行く必要なんて無い_____ただ、言うのが怖かった」
ななみんも私も凛の話をずっと黙って聞いてた
自分のこと話すのなんて、珍しいから
凛「私本当は___最初は雫の夢叶えるためとか__お金稼がなきゃとか___そんなきっかけだったし、なんかあったらすぐやめようと思ってた」
奈「!___」
凛「でも_____副キャップして、みんなと練習してライブして____テレビにでて__楽しくてさ___ずっとここにいたいっておもっちゃってね笑___」
美「凛_」
凛「私初めてだったの、こんなに安心する場所____だから____こんなにさゆりんも麻衣も傷つけてるのに___みんなをこんなに不安にさせてるのに______」
小さい頃から不安定な家庭で___
子役とかやって、不規則な生活して___
離婚とか引っ越しとか_____妹の病気は嘘だったけど___
凛にしたら、落ち着く暇なんてなかったんだろう
凛「私_____まだここにいたいっておもってる______最低だよね」
雫ちゃんにも拓海さんにも振り回されて___
凛だから今まで、耐えれただけ__
凛「___本当に最低」
普通なら、途中で逃げ出してもおかしくないし当たり散らしてもいいのに___
凛は泣きもしないし、怒りもしない___
ただ、自分を責めるだけ
___そんなに背追い込まないでよ
122人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:goo___** | 作成日時:2017年11月30日 17時