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b美彩side
まいやんが病院に連れていかれて、約1時間
やっと、どたばたが治り始めた
まいやんが凛に連れられて行った時もびっくりだったけど___
全然気づかなかったし__
まいやんは体的には大丈夫らしい
ひどい熱だったんだけど___
遡ること1時間半
「ありがとうございましたっ!」
ライブが終わって、みんながバックに戻る時_
端から退場のはずなのに、なかなか凛が動かなかった
凛「__麻衣_______っ」
『ダッ』
凛がまいやんをマネージャーのところへ運んだのは、一瞬の出来事だった
まいやんにこんなことした人はスタッフの中に紛れてたっぽい
もうどこにもいなかったけど_
本当のスタッフさんも襲われてたらしい___
美「__凛」
奈「今はそっとしといたほうがいいよ____さっき話しかけたら、何にも言わずにあそこ行ったから」
ななみんにそういわれて、足を止めた
美「___凛のせいじゃないでしょ?__っていうか、あのままライブやっててもどっちみちまいやん病院送りだよ」
奈「病院送りっていうのは否定しないけど___そうでもなさそうなんだよね」
美「どういうこと?」
ななみんの意味深な言葉
奈「Next is you, Rin hosino T.H ____凛が持ってたメモに書いてあった___しーちゃんのポケットにでも入ってたんじゃないかな_____次は凛だってこと」
美「え__」
奈「T.Hって___多分、星野拓海__って意味」
美「!____(お父さんの_)」
もしかして____
奈「凛のせいではないけど、凛が関係してる__私、どういう関係か詳しく知らないけど____ただの親戚って感じじゃないし___凛が誘拐されたのも、その人でしょ?____またあんなことあったら、心臓もたないんだけど」
美「!_____」
ななみんの勘の良さに驚いたけど___
それよりも___凛が考えそうなことはひとつだけ
『タッ』
美「ダメ」
ほら、やっぱり
また一人でなんかしようとしてる
凛「____」
美「____だめだよ」
凛の目にうっすら涙が溜まってるのを見ると私まで泣きそうになる
凛「__ごめん」
私の目なんか見もせずに、またさっき座ってた場所に戻ってしまう
奈「__あんな凛見たことない」
美「まいやんの目が覚めたら、ちょっとは変わるんじゃないかな___それまでは私たちがちゃんとしなきゃ」
みんなの空気__重いな
だから余計に暗くなっちゃうんだろうけど___
こういう時、いつも笑っててくれたのは凛だった__
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作者名:goo___** | 作成日時:2017年11月30日 17時