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奈々未side

『ぴっ』

凛「__」

電話を切った瞬間から、笑顔が消える

凛「2人ともさ、ちょっとここで待っててくれない?」

奈「ちょっと」

廃墟っぽいとこの門の前で、そう言われる

凛「2人だけで話したいの、お願い」

時「いいんじゃないですか、橋本さん__」

奈「__」

凛「やばそうだったら、すぐ警察に電話してもいいからさ」

きっと、止めても行ってしまう
私が付いて行っても、何もできない__か

奈「無茶しないでよ?」

凛「できるだけね」

絶対、こんなこと言っても意味ないんだけどね

凛「奈々未、ごめんね?巻き込んじゃって__私本当ばか、いっつも思うよ__あぁ、奈々未の言う通りにしとけば良かったって」

奈「__」

凛「もう少し、人の話聞こうとはしてるんだよ?これでも」

全然聞かないのにね


凛「待っててよ、すぐ戻るから」






若月side



雫「久しぶりね、“お姉ちゃん”」



突然開いたドアに向かって、雫ちゃんがそう言った

凛「__佑美」

相変わらず無茶なことをする凛

1人で来たのかな?
だったら、あとで怒るよ?私

雫「よく、1人で来れたわねーあんな臆病者が」

凛「まぁ、私も変わったから__雫と同じように」

雫「で、死にたいの?」

お互いに笑っているのが、逆に怖い
雫ちゃんが笑いながらそう言ったのを聞いて、凛はさらに笑った



凛「雫が殺したいなら、私はいいよ?」

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作者名:goo___** | 作成日時:2017年11月30日 17時

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