乃木坂の本当のキャプテンは__5 (ページ30)

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美彩side

凛「___ごめん、悩ませて」

美「もっと、泣いてもいいよ_凛」

凛「いや__やめとく、もう大丈夫」

私が、凛だったら___
きっと、凛に泣きつく___

凛「美彩__？」

美「__泣」

凛「！__ちょっ__どうしたの？」

凛が泣きたいはずなのに__
私が泣いたら、だめなのに__

溢れる涙は止まらない__

凛「__私、美彩のそういうとこ好きだよ」

私をなだめながら、凛がそんなことをいう
こんなだめな私に__

凛「人のことなのに、そうやって自分のことみたいに___いっつも、真剣で__ほんと、びっくりするくらい心配性で__怒ると怖いけど笑____そういうの、好き」

美「泣かせにきてるでしょ__」

凛「うん、バレた？」

子どもみたいに、いたずらっぽい笑みを浮かべて
私をからかう__

美「もう__」

凛「私の代わりに泣いてよ、私そんなに泣けないからさ？笑」

美「ばかにして__」

私は涙もろいから、凛にいっつも笑われて
そういえば凛が泣いてるとこ、ちゃんと見たことないかも__

凛「してないよ、私泣けないから____芝居とかやってると、感覚麻痺しちゃうんだよねぇ___感情とか操らないといけないでしょ？カッコいい俳優と撮影一緒で、どんだけ嬉しくても泣かないといけなかったり__その逆だったり___」

美「大変そうだよね__」

凛「私、子どもの頃からそんなのしてるから__怒るとか泣くとか、よくわかんなくなっちゃたのかもね___昔はよく泣いてた気がするんだけど」

わからない__か

凛「まぁ___“お姉ちゃん”の前なら、泣けるかもだけど」

美「！__じゃあ、いつでも待ってる」

私は凛が泣きついてこれるような人になりたい__

お姉ちゃんだから___