18 ページ18
玲香side
色々考えてみたものの、私はやっぱりダメ人間らしい
xxのことだって__どうするべきなのか
玲「__わかんない」
凛「あんまり考えこまない方がいいよ、悪い方向にしかいかないから」
玲「!」
頭の上から降って来た声に驚いて、顔を上げた
玲「仕事は?」
凛「休み、午前中はね」
手に持っていた牛乳を机に置いてから、ブラックコーヒーを飲み始めた凛
多分、休みっていうのは嘘だと思う
もしかして、私のために休んでくれたのかな
凛「怖い顔しないでよ、はいこれ」
眉間をこつんっと突かれる
玲「私が牛乳嫌いなのって_」
凛「知ってる笑、好き嫌いはダメだよ?」
玲「__」
なんで知ってて持ってくるかなぁ笑
凛「嘘だって、お茶でよかった?」
玲「うん__ありがとう
凛「いいって」
申し訳ないとは思いつつ、今は凛に甘えさせてもらお
凛「___相手のこと全部分かることなんてないよ?姉妹ですら色々すれ違って誤解しちゃうんだから___実の姉妹じゃないのは置いといて笑」
玲「!」
少しの沈黙の後で、自嘲気味に笑った凛に何も言えなかった
凛「玲香には、私と同じ思いしてほしくないけどね__」
玲「凛__」
凛「___大丈夫って言えたらいいけど__今の私が言っても説得力ないか」
また長い沈黙が続いた_____
俯いた凛を見てやっとわかった
そんなわけないって思いながらも、平気なのかと思ってた_
あの時も、次の日からはいつも通り仕事してて___
普通に収録して、笑ってたから__
大丈夫なわけないじゃん
妹のために、自分のこと犠牲にして来てたのに___
妹を助けるために頑張ってたのに__
そのために、乃木坂に入ったのに___
凛は誰にも心配かけたくないから
悩んでても、怖くても、辛くても___
ずっと隠し通した
あの星野凛だから__元天才子役だから__
それができた__できてしまったんだ
玲「凛___私__」
凛「今のうちにちゃんと休んでなよ___うちのキャップは私が守る」
“気づかなくてごめん”
そう言い終わる前に、凛は言った
なんでそう言ったのかはわからないけど___
私はひどく安心した___
122人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:goo___** | 作成日時:2017年11月30日 17時