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凛side
凛「__ですよね」
予感はしてた
一回くらいは記者に答えないと、憶測が飛び交って余計ややこしくなりそうだ
マ「でも、誤解されるようなこと書かれると困るから__乃木どこの時間もらおうかって話ししてるんだけど」
凛「乃木どこですか?」
マ「ドキュメンタリーみたいにした方が分かりやすいかなって」
凛「__わかりました」
自分のこと話すの慣れてないんだけどな__
奈々未side
奈「そっか」
嫌そうな雰囲気は、なんとなく伝わってきた
凛「__ほっといてくれたらいいのに_」
こんな事をいうくらいに__
奈「ほっとけないんだよ、凛のこと___演技からモデル、アイドルって全部できちゃう人なんて、なかなかいないし__注目するじゃん?そういうの好きだから」
人は好きだ
悲劇のヒロインみたいなのが__
凛「私は__客寄せの道具じゃない」
奈「うん__」
どうすればいいか、私にはわからない
凛の気持ちも__
今は全然、わからない__
凛「普通ってなんだろうね__私にとって、あの家が普通だった___いつも両親が喧嘩して、虐待されるような家が私の普通だった___」
奈「!__」
凛「私も___“普通”の家に生まれたかったな__こんなことになるなら」
今まで、どんなことを経験したのか__
きっと、辛くて嫌なことの方が多いはず___
でも、その経験のおかげで今の凛がいるとしたら__
それはそれで、皮肉だ
凛「まぁ普通の家だったら、私はここにはきっといないし___奈々未に再会することもなかったかもしれないんだけどね」
それなら___私は__
奈「凛が大変だったのわかってるけど、私は凛の家が普通じゃなくてよかったって思う」
凛「__」
奈「凛が乃木坂に入ってくれてよかったって___ごめん、勝手なこと言って」
わがままなことを言ってるのはわかってた
凛がこれまでにどれだけ傷ついて、必死にここまで来たのか
たった1人でどんなものを抱え込んできたのか、全部はわからないけど
凛が乃木坂にいてくれてよかったって思うから__
凛「私も思うよ、もう少し記者が静かにしてくれたら心の底からそう思える」
今度は私が凛を支えなきゃいけない
今までの分の恩返しを__
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作者名:goo___** | 作成日時:2017年11月30日 17時