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手紙 ページ11

雫side

高校1年の秋に私は都内の病院に転院してきて2年…
地元じゃ十分な治療が受けられないからってね

お姉ちゃんは毎日病室に来て、学校の話をしてくれた
学校が終わってから、部活もせずにバイトをしてなんとかやりくりしてるお姉ちゃん

凛「雫、今日ね…」

お姉ちゃんは嫌な顔1つせずに、私の面倒ばっかり見ている
治療費とか私が聞いても何にも言わないけど、多分TV出てた時の貯金とかで
色々上手く回してくれてるんだろう…

雫「私、アイドルになりたかったんだぁ…お姉ちゃんが女優さんになって、私がアイドルだったらすごいでしょ?」

凛「うん」

雫「でも…お姉ちゃんがアイドルになったら、私ずっと応援する」

凛「私がアイドル?んーできるのかなぁ」

本当はお姉ちゃんにアイドルになって欲しかった
お姉ちゃんは、いつでも私だけのヒーローで
小さい頃からTVにお姉ちゃんがうつるのが大好きだったから

凛「実はね、友達に勧められてるの…オーディション一緒に受けない?って」

雫「!…お姉ちゃん絶対受かるよっ」

凛「雫がそう言うんだったら、受けてみよっかな?」

雫「うんっ」

お姉ちゃんのオーディションが進むのと同時に、私の体は蝕まれてしまった

お姉ちゃんはアイドルになってからも、ずっと私につきっきりだった


その頃だった

拓海さんと時雨ちゃんにあったのは…

拓「双子なんだよ、君は」

衝撃的で、突飛な話に私はついていけなかった
拓海さんに昔のこととか色々聞かれたけど、私はほとんど答えなかった

でも時雨ちゃんとはさすが双子と言うべきか、すぐ仲良くなった
学校に行けてない私に友達とかいるはずもなくて、お姉ちゃんと先生以外の人と話すのが楽しかった

でも、そんな日々は長く続かない…

凛「雫、デビューシングル出るの…私ね、メンバーに選ばれたから」

雫「そっか、やっぱりお姉ちゃんはすごいね…ゲホッ」

凛「大丈夫?」

雫「お姉ちゃん、私になんかあっても仕事優先してね」

凛「え…あ…うん」

…本心だった

お姉ちゃんが私のせいで縛られるのは嫌だった
お姉ちゃんが世界中の誰よりも大好きだから…


雫「…わたし…死ぬ…のか」

お姉ちゃんはデビュー曲の初披露で、あと何時間かしたらステージに立つ
結局…聞けなかった、お姉ちゃんの歌…

雫「お姉ちゃん…がんばれ…」

来ないのはわかってた
約束したから…お姉ちゃんは破らないから


ただ意識が飛ぶ前…お姉ちゃんに会いたいって思った…

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koharun29(プロフ) - 凛さん» そうだったんですね!全然大丈夫ですよ!!凛さんのペースで!!更新される新しい話楽しみにしてます!!! (2017年11月20日 18時) (レス) id: e4e8607028 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - koharun29さん» 全然更新しなくてすいませんっ (2017年11月19日 22時) (レス) id: 96d50b5653 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 公開せずに更新してるからかもです…書き直して更新して…消して…とかやってるので (2017年11月19日 22時) (レス) id: 96d50b5653 (このIDを非表示/違反報告)
koharun29(プロフ) - 更新された順のところには1番上に出て来るのですが実際は前回読んだところから変わってなくて、、、こちらの不具合でしょうか?( ; ; ) (2017年11月19日 21時) (レス) id: e4e8607028 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:goo___** | 作成日時:2017年10月31日 1時

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