乃木坂の本当のキャプテンは…3

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美彩side

よしっ！絶対今日、Aに謝るっ！

私はそう決めて、家を早く出た
Aはいつも1番にレッスン場にいるから

『ガチャ』

美「おはよっ、A」

A「！…おはよ、美彩」

やっぱり、普通に笑ってくれる…
Aは絶対、嫌な顔なんてしない

美&A「「あのさっ」」

A「あ…ごめん…なに？」

美「いや…」

タイミングが揃っちゃって、言いにくくなる…
あぁ、もう私のバカっ‼

『プルプル』

A「あ、ごめんね……非通知…」

またまたタイミング悪く、電話が鳴った
私、ついてない…

A「どちらさ……え……なん…で…」

美「？…A」

『カシャン』

Aの手から、携帯が滑り落ちた
明らかに動揺してる…

美「A？」

A「あ、ごめん大丈夫、えっと…なに？」

美「…」

またそうやって誤魔化す
いつも…なんでそうやって

A「…ごめん」

美「なんかあったらなら言ってよ」

A「…」

謝るつもりだったのに私なにしてんだろ…
心の中ではそうやって考えられるのに、口から出る言葉は止まらなかった

美「私には言えないか」

A「違っ…！」

美「違わないよ…ななみんにだったら、言うでしょ？」

A「言えないよ…奈々未には」

ななみんに言えないこと…？

美「今の電話って誰だっ…」

奈「私に言えないことってなに？」

A「！…奈々未」

私がそう聞こうとした時に、部屋に入ってきたのはななみんだった
今日、みんなタイミング悪過ぎるよ…


奈々未side

珍しく早く起きた
何かある気がしていた私の予感は大抵当たる

A「……」

奈「Aには信頼されてると思ってた」

A「信頼してるっ…でも」

奈「でも？」

A「私の家族のことでこれ以上奈々未を巻き込みたくない…」

家族…か
昔から、巻き込むっていうか私が勝手に首突っ込んでただけっていうか

私とあなた→←ー

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