乃木坂の本当のキャプテンは…3

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Someone side

恵「そっちから誘ってくれるなんてね」

握手会から、約1ヶ月

Aは“お母さん”と話すことになった
母親が指定した待ち合わせ場所は、
Aの妹…雫が好きだったカフェ

A「聞きたいことが色々あったので」

恵「何かしら？」

Aは母親に会うことを誰にも言わなかった
誰に聞いても止められる気しかしないからだろう

A「単刀直入に聞いていい？」

恵「えぇ」

真剣なAの表情とは、真逆の母親
呑気に鼻歌まで歌っている

A「私と真夏は本当の娘？」

恵「Aはそうね…真夏は違うわ…あの子は連れ子よ、私の浮気相手の」

子供の前でよく二股宣言をした恵は
甘ったるいカフェラテを少し飲みながらAを見ていた

A「真夏に指示してたんですよね？」

恵「えぇ」

A「反抗したら、どうするつもりだったんですか？」

恵「あなたに危害を加えるつもりだったのよ、真夏の憧れだからねぇ、Aは」

そんなことを言われても、決して動じることなく
敬語で話し、ブラックコーヒーを飲むA

この二人が親子だなんて一体誰が思うだろうか

A「拓海さんに私を切りつけるように指示したのもあなたですか？」

恵「！…拓海くんがそんなことをしたの？」

A「…！…知らないの？」

恵「私じゃないわ、アンチを送り込んだだけ…確か50人くらい、2部の時に全員」

A「もっといたけど…」

恵「あなたのアンチなんて、私みたいな目的でしかしないはずよ？…あの拓海くんがねぇ…」

恵は甘ったるいカフェラテに更に砂糖を入れながら、
ぼーっと空を見つめた

A「時雨ちゃんは？…あの子とは会った？」

恵「…Aは会ったの？」

A「前にね」

恵「あの子には近づかない方がいいわ、何か聞かれても話しちゃダメよ？」

A(この人から言われるって…どんだけやばいのよ)

もう一人の妹、時雨

Aはこの時、恵の忠告を疑問に思った…

Aside

もし、時雨ちゃんが何かするなら…

メンバーに迷惑かけないないようにしないと…

…時雨ちゃんはどんな子なんだ

一応自分の妹なのに、全然わかんないな

この人だって自分の子供のことそんな風に言うなんて

A「拓海さんとはあれから会いました？」

恵「それが連絡つかなくてねー避けられてるのかしら？」

…その可能性もあるけど

私とも連絡とらないんだよねー
…まぁそうか…


って色々考えてから、ふと母と普通に話してる自分に驚いた…

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