乃木坂の本当のキャプテンは…3

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Aside

「センターとかなんなよ！」

「ずっと選抜だからって、調子乗ってんじゃねーぞ？すぐ落ちるよ、アンダーに」

最後にこれはきついな…
少しそう思ったけど、あと一人だから…
最後の人は…これまでよりちょっとやばそ…

A「こんにちは、初めてですよねっ」

アンチってわかってても、普通に接しないといけない
でも…この人なんか変…

A「あの…」

「…ろ」

A「？…ろ…？」

何を言おうとしてるのか分からなくて、私は少しだけ身を乗り出した…

「…消えろって‼」

そう言ったその人の一瞬見えた顔は、私の知っている顔だった…

『バシュッ』

A「っ…」

「ちょっ…‼」

A「大丈夫ですから、静かにしてっ…」

私は咄嗟に剥がしの人を止めてしまった…
その間に、私の腕を斬りつけた男の人は逃げるようにその場から離れてしまう…

…なんで…


「えっ…あのっ…」

A「すいません…今のこと、誰にも言わないでくれませんか…？」

「でも…」

A「大丈夫ですから、お願い…」

「…わかりました」

A「ありがとうございます、あの…私のファンの方でしたよね…」

「！…はいっ」

A「私、頑張りますから…これからもよろしくお願いします」

「もちろんですっ」

拓海さんっ…なんでですか？




マ「握手会お疲れ様、今日はもう帰って休んでね」

「「お疲れ様でした…」

疲労感のあるみんなの顔…
これなら、バレなさそうかな

たまたま、長袖の服を持ってきてたから
それを着て私は移動のバスに乗った

隣は生ちゃんだし、ずっと喋ってるだけだから大丈夫だな…

生「今日ねっ、握手会来てくれた子めっちゃ可愛いかったの〜！また来てくれるかなっ！」

A「来てくれるんじゃない？頑張ってたら」

生「よし！じゃあがんばろーえいえいおー！」

A「おー」

隣が奈々未とかじゃなくてよかった…
絶対バレる

生「♪〜♪〜♪〜」

なんか歌い出した生ちゃんを、見ながら私は必死に気を紛らわせた
家に一人で帰るのが急に怖くなって、寒くないのに身震いがする…

『ブブッ…』

…母親からのメール

“おつかれ様、今日はいつもと違って刺激があったでしょ？”

送られてきたメールを見て、私は絶句した…
アンチって…全部お母さんの仕組んだって…こと…？
…たしかに不自然だったけど…

前の握手会では、アンチは5部でも2人いたら多い方だった…
それが急になんでって…

嘘でしょ…

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