乃木坂の本当のキャプテンは…3

ー ページ21

Aside

私のレーンの雰囲気が変わったのは、2部からだった…

A「こんにはっ」

「つってよ、Aちゃん」

A「これからも、Aのこと応援してねっ♡」

こういうのはちょっと困る…
苦手なんだよね…
きゅんきゅんするフレーズとか…

「そんなんじゃ釣られねえーわ」

A「ごめんなさ…」

「お時間ですっ」

時間には少し早かったけど、タイムを計ってる人が剥がしてくれた…
その時は切りかえよって思ったけど、そのアンチ的な人は続いて
2部の最後まで連続で続いた…

「じゃ、30分休憩だからっ…ご飯、急いでね」

「「はい」」

A「ふぅ…」

奈「A大丈夫？いつもより疲れてそうだけど…」

A「大丈夫、ちょっと寝不足なだけ」

奈「…そう」

A「ドラマの役作りしててさ？なんか難しくて」

奈々未は何かと勘がいい…
今、多分母親のことで悩んでるって思ったかな…？

変に心配かけると良くない…

「3部始まるよっ」

「「はい」」

結局、ほとんど食べられなかった…
3部はさっきよりもアンチは少なかったけど、間に何人かいて
なんとなく言うことがきつくなっていった

「目立ちすぎなんだよ、お前」

A「…」

「お時間ですっ」

剥がし役の人もだんだん、イライラしてきていた…
確かこの人も私のファンって言ってくれてたっけ…

まだ…大丈夫…

「子役だったって贔屓されてんじゃねぇーの？たいして何にもできねえくせに」

A「…違っ」

「お時間です」

「時間じゃねぇだろ、ちゃんとしろよアルバイト…お前さ、自分が1番可愛いとか思ってるだろ？まいやんとかななみんかの方が絶対可愛いから」

そんなの1番自分が分かってる…
麻衣とか奈々未の方が可愛いのなんて知ってる…

そんなことを言われても、普通にファンできてくれる人もいるから
しっかりやらないといけない…

「Aちゃんっ！なんか言われてたけど大丈夫？」

A「大丈夫だよーえっと、ゆみちゃんだよねっ」

「うんっ、Aちゃん頑張ってね！久しぶりに来れて嬉しいっ」

A「うん、ありがとうー！またきてね！待ってるからっ」

「当たり前じゃんっ、私ずっとAちゃん単推しだからっ」

剥がしの人は優しくて、普通のファンの時はちょっと長めに時間取ってくれる
…いい人だな、あの人

それからもアンチとファンの人が半々くらいの割合できて
私はなんとか5部の後半まできた

あと5人多分…アンチ…
でも大丈夫、もう終わるから

ー→←握手会

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す