乃木坂の本当のキャプテンは…3

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Aside

私が今何か言っても、多分麻衣にはプレッシャーになるだけ…
じゃぁ、どうしたらいいんだろう

…1番困ってる時に限って無力だな、私って

生駒ちゃんは生駒ちゃんで、センターじゃなくなったの
安心する反面、辛いはずだし…

何か…
だめだ、全然わかんない

秋「Aの妹ってさ」

真夏…
私を悩ませる元凶…

やたらと、私の昔の事ばっかり…
今日は雫のことかな…

秋「Aのせいでいじめられてたんだって？」

A「…」

秋「Aがなんでもできちゃうから、それに嫉妬した子に」

私だって、そんなに馬鹿じゃない
知ってたことだ、真夏の言う事はいつもあってて…だからこそ…
次になにを言われるか、怖い

秋「でも、よかったね」

A「…え？」

秋「雫ちゃん、死んだらさー……Aの重荷は無くなったわけじゃん？もう、何にも考えなくていいし…楽になったでしょ？」

A「！…」

私は真夏が当たり前みたいにそう言ったから、驚いた
そんな考え方をしたこともなかったから…
そもそも、雫は重荷なんかじゃない…
雫がどう思ってたかは分からない
迷惑かけてばっかりだったし、私のこと嫌いだったかもしれない…

A「楽とかそんなこと思ったことないよ…」

秋「またそうやっていい子ぶっちゃってさ？いい加減、本心言ったら？A」

A「…本心？」

秋「みさみさにもまいやんにもね」

真夏は私だけに聞こえるように耳打ちした…
本心…か

秋「素人と一緒にするなって…そんなにセンターが嫌なら私がやってあげるってさ？」

白「っ」

A「！」

『バンッ』

『ガタンッ』

秋「きゃっ…」

机を思い切り叩いて、立ち上がったのは2人
わたしからは見えないけど…
予想は奈々未と美彩

奈「いい加減にして」

美「そんな風に思っちょったんだ…真夏」

秋「ななみんもみさみさも…アイドルが眉間にシワ寄せたらダメだよ？…アイドル失格ね」

やっぱり
奈々未と美彩、真夏の豹変ぶりに、部屋に残ってた他のメンバーは目を丸くしてる…
私は多少慣れてるけど、3人とも…

美「Aはそんなこと言わんしっ！」

秋「みんなが知ってるAはね」

奈「…」

奈々未は本当に怒ってる時は、無言
今めっちゃ怒ってるな…

A「真夏…私はメンバーのこと好きだからそんな風に言わないで？誰から聞いたのか知らないけど…」

？「私が言ったわ？Aはそんな甘い人じゃないって」

そこにいたのは私が1番会いたくない人だった

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