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白石side
A「はぁ…」
何メートルか走って、もうさっきの人は人ごみで見えない
Aが全速力で走るから、私達は何か言うこともできなかった…
白「Aっ…どうしたの?」
A「…」
私とななみんが聞いてもAは答えることはなくて、ずんずん歩いていってしまう
仕方ないから、私達も無言でとりあえずAについていった
『ガチャ』
ついたのは、Aの家…
靴も傘も綺麗に揃えられてて、モデルハウスみたい
部屋に入ってからも、ただ沈黙が続いた…
奈「A…」
白「…あれ、誰だったの?」
A「…」
奈々未side
奈「…もしかして、お母さん…?」
まさかとは思ったけど、Aは小さくうなずいた
こっちを向いたAの目から、涙が溢れた
奈「!…」
Aが泣くのなんて、初めて見たから
私もしーちゃんも戸惑った
A「…っ……なんで」
奈「…」
A「私…なんか悪いことした?……私…もうやだよ…」
白「!…A…」
こんな弱音を吐くAも…
A「家族って…馬鹿じゃないの…」
人を否定するAも…私達は初めて見た…
いつものAじゃないのは、わかってたけど…
こんなに不安定だなんて思ってなかった
奈「A、落ち着いて…」
A「…私が…全部悪いのかな?……私がお父さんに反抗したから?雫のこと傷つけたから?
私が…今のうのうと生きてるから?…私は…
『パンッ』
乾いた音が部屋に鳴り響いた
…しーちゃんがAを叩いた
叩かれたAより、痛そうな顔をして
白「違う、絶対」
A「!…」
白「Aは悪くないから…だから、そんなに自分を責めないで」
しーちゃんはもう号泣してて、Aが立ち尽くしていた
A「麻衣…」
白「ごめん…痛かったよね…」
しーちゃんは、Aの頬をそっと撫でてから
涙を拭った…
A「ごめ…」
奈「しばらく、謝るの禁止ね」
A「え…」
奈「すぐごめんって、何回謝れば気がすむのよ」
白「そうだね、ごめんなさい禁止令」
A「なんじゃそりゃ…」
そんなばかなことを言いながら、私達は
結局Aの家に泊まらせてもらった
Aのカレーめっちゃ美味しかった…
本当、なんでも出来すぎてずるい
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koharun29(プロフ) - 凛さん» 不都合は仕方ないですね、、、、!はやく自分の名前で読めるように不都合が直ること望んでます!!! (2017年10月31日 19時) (レス) id: e4e8607028 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - koharun29さん» なんか不都合で変換できなくて!ごめんなさいっ!できるようになったら即変えますっ! (2017年10月30日 22時) (レス) id: 96d50b5653 (このIDを非表示/違反報告)
koharun29(プロフ) - 凛さん» 受験頑張ってください!!あと、また途中から自分の名前に設定しても設定した名前にならなくて、、、お時間があれば自分の名前で読めるようにしてもらえませんか?(汗) (2017年10月30日 19時) (レス) id: e4e8607028 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - koharun29さん» ありがとうございますっ、めっちゃ嬉しいです♪ただ、受験生で…更新遅くなるかもしれないです…ごめんなさいっ (2017年10月29日 23時) (レス) id: d2ddf734d0 (このIDを非表示/違反報告)
koharun29(プロフ) - いつも、話が面白くて次の話が気になって30分おきくらいに更新してるか確認しちゃいます!笑次の更新楽しみにしてますね!!! (2017年10月29日 19時) (レス) id: e4e8607028 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:goo___** | 作成日時:2017年10月23日 3時