乃木坂の本当のキャプテンは…2

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白石side

A「怖いの…」

雨でずぶ濡れになったAは、小さくそう言った…
私は、みんなみたいに思ってることをうまく言葉にできなくて
ずっと黙ってた

Aはなにも言わなかったんじゃなくて…
言えなかっただけ…

きっと、相手に自分のことで悩ませたくなかっただけ…
Aは優しいから、誰かを巻き込みたくなかった…

白「……泣いていいよ、A…もう、1人で怖がらなくていいから…」

A「っ…」

白「それにAが思ってるほど…私たちは弱くないよ？」

これまでも、きっと誰にも頼らずにきたはずだから…
泣いたことなんて、ほとんどないんだろうなって思ったから

奈「ずっとお姉ちゃんじゃなくていいよ、A」

ななみんが言ったことの意味は、私には分からなかったけど
Aは私に抱きついてきて、静かに泣いてた

A「ごめん…濡れちゃう…」

謝るところがAらしいなって思う
こんな時まで私のこと考えてるんだもん

美「すぐ謝る癖治しなさい」

奈「本当、謝りすぎ」

って、“美彩お姉ちゃん”と奈々未お姉ちゃん”に叱られてたけどね？

高「A、すごい濡れてるしっ風邪引くよ？」

深「えっと、タオル使う？」

奈「バスタオルくらいないとダメじゃない？」

深「あ、そっか…」

A「まいまい、タオル貸して？笑」

そのやりとりを見てたAが、またいつもみたいに…
ううん、いつも以上に笑うから私は安心した…

本当に、Aは可愛いなって
改めて思ってた



？「馬鹿みたい」



その瞬間は楽しすぎたから
誰かがそう呟いたのなんて、私達に聞こえるはずもなかった


美「A、今まで黙ってたこと…全部話すね」

A「！…」

深「美彩…」

美「黙っとく必要ないよ、もう」

深「そうだね…」

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ラッキーメンバー

深川麻衣

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