乃木坂の本当のキャプテンは…2

初ライブ ー楽屋ー ページ2

Someone's side

初ライブ。
バックステージでゆっくりできないから楽屋で、また円陣を組む。

「「せーの、のー(手拍子)、ぎゅ(手拍子)、ぎゅ〜(せーの) 努力、感謝、笑顔、うちらは乃木坂上り坂46！」」

玲「み、みんな緊張し、してるとっ…お、思うけどっ…頑張ろっ？」

A「キャプテンがそんなんじゃ不安になるけどねぇ…」

メンバー全員が緊張している中、1人だけ笑っている彼女。星野A。

玲「なっ…私だって頑張ってるもん」

A「分かってるってば…そんなにムキにならないの」

玲「ううっ…また馬鹿にしてー！」

A「ははっ…あ、そんだ！みんな、緊張して真顔とかだったら後で桜井キャプテンに“すご〜い”怒られるからー笑…ねぇ？玲香」

玲「ふぇ⁉」

A「玲香怒らせると怖いよー(棒)……ってか、情けない声…笑」

Aの悪い笑顔と玲香の間抜けな表情。
まるでコントみたいな会話のおかげで、場が和む。
もっとも、キャプテンの桜井はそんなことを望んではいないけど…

A「生駒ちゃんも！また人食べてるし…何百人食べたら気がすむのー？…」

里「だ、だって…」

A「一旦、落ち着く！…Free!の橘くんでも見て落ち着いてー」

里「こ、これっ…限定版のっ！全国で50個しかないグッズ…！…なんで持ってるの⁉」

A「いやー…なんでだろ？」

アニメのグッズを渡して、とりあえず一息つく。
が、選抜メンバーだけでも十人十色。
癖の強い人が集まっているわけで…

生「ねぇ！差し入れあるんだって！」

A「…はぁ…両極端すぎ…」

彼女の小さなため息には、誰も気づくことなく本番が近づく。
番組収録前の楽屋でも、メンバーを支えるのが彼女の仕事。
まぁ…色んな意味で…

A「生ちゃん、はしゃぎすぎ…クッキーあげるから」

生「いいの？やったぁ…」

沙「うちも欲しいー」

飛「私も」

そして、彼女はメンバーの扱い方を大体知ってる。
そして、今日彼女はお菓子でつれるメンバーが結構多いことに気づいた。

A「……チョロすぎ…」(…大丈夫かなぁ…この子ら)

呆れながらも、メンバーを心配する星野だった。

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ラッキーメンバー

深川麻衣

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