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篠崎side
伊「よし、じゃあ片付けよう」
川「私、旗、とってきます！」
伊「はーい、よろしく」
「返して！」
「やだ！私のっ」
川合さんが旗を取りに行くのを見ながら、、ふと揉めている子どもたちが目に入る。さっき配ったストラップの取り合いをしているようだった。
篠「どうしたの？」
「僕もこれ欲しいのっ、」
「私が先に取ったんだからっ、」
篠「んー、じゃぁ、お姉さんの持ってるこれあげるから、返してあげて？」
「いいのっ？」
篠「うん、でもその前に、人の物勝手に取ったらだめだよ？ごめんなさいしよっか」
「！、、ごめんなさい」
余っていたストラップをポケットに突っ込んでいて、それを男の子に渡す。なんか、昔の弟と妹の喧嘩を見ているようで微笑ましかった。
篠「じゃぁ、また」
藤「川合！！！」
『ガッ、』
子どもを送り出そうとしたところに、藤さんの叫び声と何かがぶつかり合う音が聞こえて、はっとする。
篠「！、、2人とも、気をつけて帰ってね」
「うん、ありがと！お姉ちゃん」
どうにか子どもの前で取り乱さないように、送り出してから。交番前でしゃがみ込む川合さんに近づいた。
篠「大丈夫っ？」
川「ぁ、、はい、大丈夫です、」
大きな怪我はしてない___頭も打ってなさそう____よかった。
念のため救急車を呼んでおこう____
篠「動かないで、じっとしてて、、、町山交番前で人身事故、至急」
藤「一瞬でも目を瞑って車、運転できるんですか！？」
篠「！、、」
取り乱した先輩の姿に、心臓が嫌に騒ぐ。
篠「すいません、至急救急車お願いします___川合さん、本当じっとしててね」
川「、はい」
無線に続きを言ってから、どうにか私だけでも平静を保とうと、小さく深呼吸をした。
藤「降りてくださいっ、」
伊「免許証、出して、早く！」
「は、はぃっ、、」
2人の勢いに怯えたように、返事をするドライバー____2人の気持ちはわかる。痛いほど。
篠「落ち着いてください、お2人とも___」
藤「けどっ、」
篠「こっちが取り乱してどうするんですか、」
藤「！」
篠「冷静になってください____私まで、焦ります」
藤「っ、、」
篠「運転免許証お預かりしますね、」
人身事故の処理を手早く済ませ、救急車が来たところで川合さんは病院に向かった。
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作者名：goo___＊＊ | 作成日時：2024年1月14日 1時
