乃木坂の本当のキャプテンは…

2人 ページ32

さゆりんside

デビューシングルの選抜発表が乃木どこであった。
七福神に選ばれて、嬉しかったのに…
なんでこんな思いせなあかんの？

「そこ、違う…やり直し」

「「はい」」

デビューシングルの振り付けやから、気合いが違うダンスの先生。
この頃怒られてばっかりで、練習終わりにみんな泣いてる。

「…時間か…じゃ！今日ここまで…練習しとくように」

「「はい！ありがとうございました！」」

やっと終わった。
みんなが汗だくで椅子に座る中、まだ踊ってる2人。
いつもみんなが終わった後も練習してる。
2人とも乃木坂の中では1番うまいのに…

A「…ぁ…」

玲「…っ」

A「玲香、やめといたら？しんどそうだし」

玲「Aの方が息上がってるじゃん」

そんな会話が時々聞こえるけど、結局どっちもやめない。
ほぼミスがゼロになるまで、踊って…やっと止めが入る。

奈「A、もう終わり」

若「玲香も、休むよ」

2人の言うことは素直に聞くんやけどなぁ
なんで、そこまでするんやろ…

若「流石に無理しすぎだよ？大丈夫？」

玲「…だって、キャプテンの私が踊れないのダメでしょ？」

キャプテンの玲香。
まさか玲香になると思わへんかったけど、今なら納得できる。

奈「無茶しないの、もっと早く止めればよかった」

A「うるさい…玲香がやめないからじゃん」

奈「張り合ってんの？」

A「違うって…玲香とおんなじようにしとかないと…どんくらい大変なのか分かんないでしょ？」

副キャプテンのA。
人のことを1番よく見てんのはAやなぁ、流石元キャプテン。

それにしても、頑張りすぎやと思うけど
2人の性格的にそうしてへんかったら落ち着かへんのもわかる…
でも、ふたりとも大丈夫かな
あんなのずっとやったらだめやろし

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