検索窓
今日:27 hit、昨日:1 hit、合計:141,935 hit

控え室 ページ4

白石side

資料をもらって、カバンを取りに控え室に戻った。
そこには落ちて泣いてる人…受かって泣いてる人…とにかく気まずかった。
早く片付けて、部屋でよ。

A「あ、白石さん」

白「!…星野さん」

A「なんか気まずいですねーここ」

白「そう…だね」

この場所には似つかない明るい声で、私の肩を叩いたのは星野さんだった。
相変わらず、かわいい…

A「受かって良かったですね!てかこんな近くに居たんだぁ…始まる前、緊張してたし全然みてなかったなぁ」

白「私も…星野さんも受かってよかったね」

私も笑顔でそう言ったけど、星野さんの顔から一瞬笑顔が消えた。
私、なんかまずいこと言ったかな?


A「そうですね、これから頑張らなきゃ」

白「…うん」

そう思ったけど、見間違いだったのかなってくらいまた可愛らしく笑ってる。
…なんかあったのかな

『プルプル』

A「あ、すいません…」

『ねぇ!A、さっきの本当⁉』

そういえばさっき友達に連絡しなきゃとか言ってたなぁ
こっちにも思いっきり聞こえるくらいの声量で、電話の相手の子は話し出す。
…友達か、なんか凄い仲よさそう

A「うるさいなぁ…嘘なんかつかないってば」

友『凄いじゃん‼私、アイドルの友達になったぁ』

A「ったく…耳痛くなるっての…切るよ」

友『あぁ‼待って!待って!』

A「なに?」

ちょっとめんどくさそうにしてる星野さんだけど、心なしか楽しそうだった。
やっぱり、仲いいんだろうなぁ…

友『…お父さんに連絡しなくていいの?』

A「いいんじゃない?私に興味ないだろうし、今もきっと遊んでるだろうから」

友『でも…』

急に星野さんの表情が暗くなっていた。
声のトーンは一緒だけど、言い方が少しきつい。

A「切るね」

友『う、うん…』

『ピッ』

ため息をつきながら呆れたように電話を終わらせて、携帯電話をカバンの奥に突っ込んだ。
すごく悲しそうな目。なにがあったんだろ…

A「あ、すいません…うるさくて、これ勝手に応募した子なんですけど…いつもあんな感じで」

白「そうなんだ」

A「じゃぁ、また…顔合わせの時に」

白「あ、じゃぁね」

星野さんは足早に控え室から出て行ってしまった…

ばったり→←オーディション会場



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.4/10 (27 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
125人がお気に入り
設定タグ:乃木坂46
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

桜吹雪(プロフ) - さゆりん出来るだけはやく出しますっ! (2017年8月29日 19時) (レス) id: 3f56b5a0ff (このIDを非表示/違反報告)
りあぽ(プロフ) - さゆりんも出して欲しいです!! (2017年8月29日 8時) (レス) id: 2ea951e04f (このIDを非表示/違反報告)
桜吹雪(プロフ) - ああ!すいません!早急に直しますっ!教えてくださってありがとうございました〜! (2017年8月24日 22時) (レス) id: 3f56b5a0ff (このIDを非表示/違反報告)
あすー(プロフ) - 若月の名前の漢字が違います。佑美です (2017年8月24日 22時) (携帯から) (レス) id: dbaaa26cf5 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:goo___** | 作成日時:2017年8月24日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。