love my wife …17 ページ20
前回に引き続きレオンハルトside
貴「…私のことを…!他の王室教師と同じにしないで下さい…!」
そう言って、僕のお腹から手を離した。
振り向いて見ると、
新しい教師が一筋の涙を静かにこぼした。
真っ直ぐ生徒(王子)を見るハイネと似た目をしている。
レ「…なんでそんなに僕のことを気にするんだ?」
きっと僕が他の王子より落ちこぼれだからだと言うんだろうな…。
でも、違う言葉が返ってきた。
貴「…大切な…、大切な生徒だからです…。他の王子より落ちこぼれなら…他の王子達と同じくらいにするのが…教師の仕事だからです。」
大切な…生徒?
貴「私は誰1人も置いて行ったりしません。」
レ「…!!」
…ハイネに追いかけられた時と似ている。
貴「…私はッ!誰1人も…!置いて、行きません…!」
もう一度、同じ言葉を言ってまた静かに涙をこぼした。
レ「…。僕は…」
貴「え?」
僕は馬から降りて、馬を木に繋げて近くの芝生に腰掛けた。
Aも慌てて馬から降りて、僕の隣に座った。
レ「…僕が幼い頃に…」
僕は、僕が幼い頃の教師に対するトラウマをすべて、話した。
Aは静かに頷きながら聞いていた。
すると
貴「レオンハルト王子。」
レ「…なんだ。」
貴「王子は今、教師のことをどのように思っておりますか?」
レ「そんなの…敵に決まっている…。」
敵だ…。敵でしかない!
貴「では、私とハイネのことは、どのように思っておりますか?」
レ「…。他の王室教師とは違う。一緒に頑張ろうって、真っ直ぐ言ってくれる…気がする。」
チラッとAの顏をみて見ると、とても嬉しそうな顏をしていた。
貴「…王子にそう思われていただけて、とても光栄です。」
そう言って、Aは立ち上がり、僕の前に立った。
貴「…急いで他の王子に追い付こうなんて、思わなくていいのですよ、王子。王子のペースで少しずつ、一緒に頑張って行きませんか?」
Aは笑顔でそう言って、僕に手を差し出した。
少し…ずつなら、やってやらんでもない…。
レ「…。お前の事なんか、まだ教師って認めていないんだからな!?」
僕は手を出して、ちょこんと指をつまんだ。
レ「こっ!これだけだ!これだけだぞ!」
するとAは僕に跪いて言った。
貴「もちろんでございます!(ニコッ」
そうして僕らは、馬に乗って宮殿へと帰った。
love my wife …18→←love my wife …16
610人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美優 - 凄く面白いです!?更新楽しみに待っています!?頑張ってください!! (2020年5月28日 4時) (レス) id: 4852b9bccc (このIDを非表示/違反報告)
ハイネが大好きな人 - もう更新されないんですか?更新楽しみに待ってます。 (2020年5月13日 15時) (レス) id: eedc890ee9 (このIDを非表示/違反報告)
まぁこ(プロフ) - こんにちは! 更新されるの待ったました! 今月の30日からBSで一挙放送するみたいですよ。是非に♪ ハイネの小説の中で、この小説が一番好きです!胸キュンも多いし可愛いし可愛いし可愛い。笑 更新頑張ってください! (2018年12月20日 23時) (レス) id: 0fca2029db (このIDを非表示/違反報告)
ユー - 奥さん可愛いです!!ハイネもカッコいいどす!普段は可愛いところもあり、時に男を見せられるのは惚れちゃいそうですね。早く続きが読みたいです!更新頑張ってください! (2017年8月26日 4時) (レス) id: 51d1ba9355 (このIDを非表示/違反報告)
桃月千璃 - 奥さん可愛い。ハイネかっこ可愛い。続き楽しみにしています。更新、頑張って下さい。(`・ω・´)ゞ (2017年8月20日 22時) (レス) id: c1fb54f25b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ルイ x他1人 | 作成日時:2017年4月15日 22時