L･DK 【横浜流星との胸キュン生活】 (ページ23)

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＊16話ページ23

高校から歩いて,17分。倫也の家に,アポ無しで来た。

私は,「おいしいケーキ買ったから,一緒に食べよ！」って、言いに行った。

ピンポンを押そうとした瞬間…扉の向こうで,声がした。

「ね～好きな子いるの？中村くんって」

私は,ビックリしたけど,そっと中で聞いていた。

まぁ,倫也に好きな子なんて居ないだろうけどね～

『…ん～いるかな。一応』

耳を疑った。

倫也に好きな人？一応？誰が好き…なの？

頭の中で,その3つがぐるぐるしていた。

「え！？いたの！？どんな子なの？？」

倫也は,言わないよって言って笑っていた。

女の人は,口をとめなかった。

「どんな子かだけ！お願いします！！」

聞かなければ良かった。でも,今更聞かないなんて,できる訳が無い。

『えぇ…えっと,モデルさんで,可愛い子。』

……私は,その日…ダッシュで帰った。

小さな苺のタルトは,雨で濡れてしまった地面に落ちる。

『はぁはぁ…ぎがなぎゃよがっだんだぁ…ふぇぇぇん…』

好きな人には,好きな人がいて,私には勝ち目がないってことを確信した。

だから,,諦めたくて…モデルになった。