HAPPY HALLOWEEN by YUTA.K ページ50
＊・＊
え、フード？
急に奇声を発したかと思えば私の顔を見てそう言った岸くん。
さっき走って逃げたからかフードが取れちゃったんだ。
優太「ちょっと失礼します！」
「えっ、」
そう言って私のフードを直した岸くんはわざとなのか何なのか分からないけど私にフードを深く被した。
目元が隠れるくらい深く。
「…えっと、」
優太「ごめん、その、変な意味とか無くて…いや、変な意味と言われれば変なんだけど…」
" 何言ってんだ俺 " と一人で喋ってる岸くんに私の脳内にはますますハテナが浮かび上がっていく。
優太「ごめん！俺好きだからさ！顔見るとちょっと、格好が格好だし、俺も俺で結構我慢してるというか…」
「………え？！」
優太「………え？？」
「え、今なんて言いました？」
優太「えっと、俺も俺で結構我慢して…」
「そこじゃなくて！！」
優太「え？…あ、好き、です。」
今日は本当に予定外のことばかり起こる。
勢い良く岸くんの胸へと飛び込んだ私に最初は驚いてオドオドしてた岸くんだけど、しっかり強く抱き締め返してくれた。
優太「このフード結構ぶかぶかなんだね」
「うん、」
わざとらしく岸くんがフードを引っ張れば、至近距離にある岸くんの顔も半分隠れるくらいのぶかぶかさ。
" 丁度いい " と呟いた岸くんを不思議に思ったのも束の間、フードを引っ張ったままもっと顔を近づけて来て、丁度私たちの顔がフードで隠れた時、
初めて岸くんの唇が私の唇に触れた。
優太「社内恋愛禁止かもしれないから、さ」
「…そうなの？」
優太「いや、その辺の詳しい事は知らないけど(笑)」
「何それ(笑)」
再び重なった唇はさっきのものより深くて、甘くて、食べられてるみたい。
" 私のことも食べてください。 " なんて口が裂けても言えないけど、
岸くんにだったらどんなに大胆なことをお願いされても私はきっと断らないだろう。
優太「このまま抜け出そ？」
「…このまま？」
優太「うん」
「赤ずきんのまま？」
優太「赤ずきんのまま。」
優太「そのまんま、したい。」
どうしよう、大好きが止まらない。
おしまい♡
＊・＊
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あず(プロフ) - はじめまして！名前がタイトルにあるから平野くんオチなのは分かってますが廉くんに報われてほしい、、切ない(TT)これからも楽しみにしてます！ (2019年8月27日 1時) (
レス) id: fe82437d4e (このIDを非表示/違反報告)
しょおだいすきマン - リアル希望です！楽しみにしてます！ (2019年8月15日 17時) (レス) id: a103310f45 (このIDを非表示/違反報告)
あこちゃん。(プロフ) - リアル希望です^_^ (2019年8月14日 8時) (レス) id: 3881df7b1c (このIDを非表示/違反報告)
Fujisaku888(プロフ) - リアルに一票！とっっても楽しみにしています！ (2019年8月10日 13時) (レス) id: d78f9adad7 (このIDを非表示/違反報告)
シー(プロフ) - リアルの方がドロドロ感増して面白くなりそうだと思います！！紫耀くんとくっついてほしいな…更新頑張ってください！！ (2019年8月10日 13時) (レス) id: 88c3d5de1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍沢 | 作成日時：2019年5月17日 18時
