HAPPY HALLOWEEN by YUTA.K ページ49
＊・＊
あれから一時間くらいが経った頃。
一応大手企業だからどこかのホテルの宴会場みたいな所を借りていて、そのお陰で会場が広いもんだから岸くんの姿を完全に見失ってしまった。
「すいません、私ちょっと御手洗い…」
別にトイレに用がある訳ではないけど、何となくこの空間に疲れてしまってちょっと息抜き程度に宴会場から出ることにした。
「岸くんどこにいるんだろ…」
普段好きな人の姿を見て頑張れちゃう私は岸くんに少し褒められただけでかなり舞い上がってしまう。
年齢は岸くんの方が上だけど私の方が一年この会社に長く居るからたまに敬語で話しかけてくる。
そんなところも好きで、日に日に募っていく想いは止められずにいた。
優太「あ、Aさん？」
「…あ」
こんなことってあるのだろうか。
たまたまトイレの前でばったり会ってしまった。
しかももうミニーちゃんじゃないし。
スーツ姿に戻った岸くんをついまじまじと見てしまってそれに気付いた岸くんが恥ずかしそうにはにかんだ。
優太「さすがにあの格好恥ずかしくてさ、着替えちゃった(笑)」
「そっか(笑)」
優太「それ、赤ずきんちゃん？」
「あ、はい」
優太「…めっちゃいいね」
「…え？」
優太「すっげえ可愛い。」
えー！！！！
嘘でしょ、嬉しい。
初めて岸くんに可愛いって言われた。
優太「あ、やっべ、ちょっとこっち来て！」
「えっ、あ、うん！」
恥ずかし過ぎて俯いていた私の腕を掴んで急に走り出した岸くんに引っ張られるがまま着いていく私。
何なのこの急展開。
私の予定にこんなん無かったよ！！
優太「…あ、さっせ！先輩居たから見つかりたくなくてさ、Aさんも連れて来ちゃって…」
「全然！私も戻りたくなかったから、」
優太「やっぱり？あそこの空気感半端ないですよね…俺先輩に見つかったら確実に引き戻されるんで(笑)」
あ、急に敬語に戻った。
岸くんってほんとにおかしな人、そもそも私が戻りたくない理由は岸くんともっと一緒に居たいからって理由も含んでるんだけどな。
と言っても二人して会話が途切れてしまって何となく気まずい空気が流れてしまった。
どうしよう、なんか、なんか話さなくちゃ…
優太「…あー！もー！」
「えっ！」
優太「ごめん！めっちゃごめん！あのさ！」
「え、なに？」
優太「フード被っててもらってい？」
＊・＊
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あず(プロフ) - はじめまして！名前がタイトルにあるから平野くんオチなのは分かってますが廉くんに報われてほしい、、切ない(TT)これからも楽しみにしてます！ (2019年8月27日 1時) (
レス) id: fe82437d4e (このIDを非表示/違反報告)
しょおだいすきマン - リアル希望です！楽しみにしてます！ (2019年8月15日 17時) (レス) id: a103310f45 (このIDを非表示/違反報告)
あこちゃん。(プロフ) - リアル希望です^_^ (2019年8月14日 8時) (レス) id: 3881df7b1c (このIDを非表示/違反報告)
Fujisaku888(プロフ) - リアルに一票！とっっても楽しみにしています！ (2019年8月10日 13時) (レス) id: d78f9adad7 (このIDを非表示/違反報告)
シー(プロフ) - リアルの方がドロドロ感増して面白くなりそうだと思います！！紫耀くんとくっついてほしいな…更新頑張ってください！！ (2019年8月10日 13時) (レス) id: 88c3d5de1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍沢 | 作成日時：2019年5月17日 18時
