Butterfly -tkin- 《1》 (ページ29)

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慧side

大｢いかがわしい物は
ちゃんと隠したかね？｣

大ちゃんがニヤニヤしながら
俺の部屋を見渡すから、
横腹にグーパンチしてやる。

慧｢そんなん元々ねーし｣

大｢嘘つけー、生理現象だから
別に恥ずかしがることもないのにー｣

まずなんでこいつ、俺があっち系の本
持ってる体で話してんの？

雄｢ははっ、有岡くんあわよくば
読みたかっただけでしょ？笑｣

大｢お、お前たまには勘がいいじゃねーか｣

雄｢馬鹿にすんなよー、｣

慧｢もう！大ちゃんも高木も、
俺に勉強教えて貰いにきたんだろ！｣

はぁ、もうほんとこの人達
最後まで集中力持つのかな…。

慧｢で、二人とも何の追試だっけ…｣

雄｢俺は数学と──｣

大｢ちょっと待ったー！

俺、筆箱もノートも全部
リュックに入れたままだぞ｣

…嫌な予感はしてたけど、
やっぱり手ぶらで来ちゃったんだね大ちゃん。

雄｢有岡くん荷物そのまんま全部
置いてきたんだ笑｣

なにがそんなに面白いのか、
相変わらず笑いのツボが浅い高木は
手ぇ叩いて大爆笑してるし。

慧｢あぁ…｣

もうなんなのこいつら…。

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