うみとゆき -tkin- (ページ28)

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雄也side

慧｢もう全然平気。いっぱい寝たし…｣

うん、確かに運んでる途中で
既に夢の世界への扉を開いてたからね。

雄｢もう他のメンバーも起きたかな？｣

慧｢さぁ、山田あたりはストレッチとか
してそうだけど｣

雄｢たしかに笑｣

その時、コンコンと小さく扉を叩いて
寝ぼけ眼の知念が入ってきた。

侑｢伊野ちゃんの様子見に来たよー｣

少年みたいな顔をして、やっぱり
年上のことも心配してるんだね。

雄｢もうすっかり元気みたいだよ｣

慧｢あれ、山田は？｣

侑｢朝からベッドに足掛けて腕立てしだして
ギコギコうるさかったから置いてきた｣

おお、予想は的中したけどなんだか切ない。

侑｢みんな起きてるみたいだから、
あとは大貴叩き起こすだけなの｣

じゃ、また後で～、と知念は
裕翔と有岡くんの部屋に行ってしまった。

雄｢伊野尾くん、今日は無理しないでね。
しんどくなったらすぐに言うんだよ？｣

慧｢はいはい、分かってますー｣

言いながら伊野尾くんが
服を脱いで着替えだす。

相手は男だと分かっているのに、
その身体が白く細くて柔らかそうだったから

反射的に見てはいけないと錯覚して
慌てて視線を外した。

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