検索窓
今日:13 hit、昨日:18 hit、合計:81,508 hit

01 ページ1

──2008──



涼介side





昔から、" 1番 " 以外には興味がなくて
端っこから早く抜け出したかった。





だから人一倍努力をした。





『期間限定ユニットの──』





こんな小さな身体でも負けないぐらい、
大きく踊ること。

お兄ちゃん達に負けないぐらい、
綺麗な声で歌うこと。

ドラマの仕事が来たなら、
主役を食うつもりで演じること。





『ワールドカップバレー2007
スペシャルサポーターとして──』





「ダンス」というのが分からなくて
反復横跳びしか出来なかった
あの日の自分よりは幾分かマシになったはず。





『デビューから一年が経ち──』





最初はただガムシャラに、
与えられた仕事をこなしていただけ。





でも本当はずっと悔しかった。





このグループのセンターは俺じゃなくて、
……裕翔くんだから。





俺はその隣で黙って並んでるだけ。





俺が欲しい身長も、スキルも、人気も、
裕翔くんは全部持ってる。





そりゃそうだ、

Jr時代が長くてずっとセンターだった裕翔くんと、
公開オーディションでやっと受かった俺じゃ
キャリアが違いすぎる。





でも、いつかは絶対に俺が──






涼「…え?」






.

02→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (114 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
256人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Jasper | 作成日時:2019年3月15日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。