01 ページ1
──2008──
涼介side
昔から、" 1番 " 以外には興味がなくて
端っこから早く抜け出したかった。
だから人一倍努力をした。
『期間限定ユニットの──』
こんな小さな身体でも負けないぐらい、
大きく踊ること。
お兄ちゃん達に負けないぐらい、
綺麗な声で歌うこと。
ドラマの仕事が来たなら、
主役を食うつもりで演じること。
『ワールドカップバレー2007
スペシャルサポーターとして──』
「ダンス」というのが分からなくて
反復横跳びしか出来なかった
あの日の自分よりは幾分かマシになったはず。
『デビューから一年が経ち──』
最初はただガムシャラに、
与えられた仕事をこなしていただけ。
でも本当はずっと悔しかった。
このグループのセンターは俺じゃなくて、
……裕翔くんだから。
俺はその隣で黙って並んでるだけ。
俺が欲しい身長も、スキルも、人気も、
裕翔くんは全部持ってる。
そりゃそうだ、
Jr時代が長くてずっとセンターだった裕翔くんと、
公開オーディションでやっと受かった俺じゃ
キャリアが違いすぎる。
でも、いつかは絶対に俺が──
涼「…え?」
.
256人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Jasper | 作成日時:2019年3月15日 13時