DROP -mmru- 《番外編》

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深澤side





岩「あれ、ふっかもう帰ってきたの？」





医務室にラウを残して阿部と一緒に
なんでもない顔で練習室に戻れば、

案の定不思議そうな顔してるうちの旦那。





ここはちょっと、ラウの名誉を守ってやるか。





深「練習サボろうとしてるの阿部にバレちった笑」





阿「え、」





岩「…お前ほんとにサボんのだけは得意だよな。

ほら、最初からやるから立ち位置ついて」





深「は〜い、」





照に背中を押されて立ち位置につく途中、
阿部ちゃんは隣でため息なんかついちゃって。





阿「…そんなん言った覚えありませんけど」





深「まぁまぁ、合わせといてよ」





阿「無駄にかっけぇことすんな、」





深「どこが笑」





大事な人がダウンしたら
自分まで落ちちゃうのは当たり前だし、

…ラウも、早く元気になるといいな。





.





ラウールside





ふっかさんと阿部ちゃんが医務室を出ていった後。





カーテンに隔てられた奥のベッドを覗けば、
めめが倒れた時の服のまま静かに眠ってた。





「…」





なんか、変な感じ。





いつもみたいにただお昼寝してるだけみたいに
見えるのに…でも、今は違うんだよね。





ねぇねぇ、って声をかけみても
いつもみたいに " なんだよ、" って

目を細めて笑ってくれる大好きなめめが
今はここに居ないんだって思ったら、
なんだか胸の真ん中が苦しくなって。





「…めぇめ、」





ごめんなさい、





こうなるまで何もしてあげられなくて、

…肝心な時に助けてあげられなくて、
本当にごめんなさい。





溢れて止まらない不甲斐なさに
縋るような思いで握っためめの手は、

なんだかいつもより冷たく感じた。





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