DROP -mmru- 《番外編》

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ラウールside





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なんだかんだでめめとの相部屋ゲットして、

これから二人きりの時間満喫するぞぉ〜と
バカみたいに浮かれてたのも束の間、





…全然めめ戻ってこないし、
俺いま全力で放置されてるんですけど。





「めぇめ、遅いよ…」





明日に向けて朝イチにチェックインしたホテル、
" わ〜綺麗！" と感動しながら飛び込んだベッド。





真っ白でふわふわな布団の上を泳いでたら、

めめが " ちょっと待ってて、" って
部屋を出てったから素直に待ってたのに





…さっきから全然帰ってこないじゃん、
そろそろラウちゃん寂しくて泣いちゃうよ。





「ふぇ、もう探しに行ってやる、」





グズグズしててもしょうがない、と
ベッドから起き上がって、

開きっぱなしの扉から適当に
お兄ちゃん達の部屋を覗いていけば、





不意に耳を掠めたコッテコテの関西弁に、
ちらりと覗き込んだ部屋の中で見えたのは

ベッドの上で康二くんに押し倒されてるめめ。





目「ちょっ、お前離せって！」





向「だって…めめが、めめがぁ！」





うわぁ、とんでもないもの見ちゃったよ。





こんなに可愛い俺を一人で放っておいて、
めめ、康二くんと二人で何やってるの？





目「──あ、ラウ、」





あまりにもショックで思考停止してたら、
運悪くめめと目が合っちゃって

覗き見がバレた俺は康二くんが振り返る前にと
慌ててその部屋から逃げ出した。





何か言いたげなめめの表情を見れば、
たぶんめめはただの被害者なんだろうけど

今はそんなこと気にしてる余裕ないのって、
…どこまでも自分勝手な自分が歯痒い。





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