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9話 ページ9
イルミお兄ちゃんは私の髪を耳にかけると、ゆっくり顔を近づけた。
キスされる……!
そう思ってドキドキしながら目を瞑ったのに……。
唇じゃなくて頬に柔らかいものが押し当てられた。
え、あ、そこなんだ……。
てっきり唇にされるかと思った……。
「どうしたのそんな顔して。まさか唇にされると思った?」
「い、いやいや。まさか」
「だよね。唇にキスなんて恋人同士がやることだからね。ま、ヒソカならやりそうだけど」
確かに……ヒソカなら恋人とか関係なしにちゅっちゅらやりそう。
てゆーか、そうだよ。
お兄ちゃんの言う通り、私たちは恋人じゃなくてただの兄妹なんだから。
だからお兄ちゃんが私を抱きしめるのだって、キスするのだって全部兄妹としてのスキンシップ。
分かってるはずなのに。
……胸の奥がモヤモヤするのはなんでだろう。
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作者名:あおい | 作成日時:2021年10月2日 12時