【ＨＱ】マフィアの姫はシンデレラ

.５２( 執事side ) ページ4

( 清水side )




いままで私たちが、Aを外に出せない、親が違うと聞いていた理由は別だった

単にAは養子であり、その親族の類は既に他界している。容姿やリングのため狙われている、と。






菅「 まずは、いまAは、俺たちを信用していない可能性が高い。 連れ帰ったと思えば、すぐに監.きんされたから 」





いまもあの部屋できっと一人で過ごしている

寂しがりで、人と過ごすことが好きで、何よりも、陽の光とか風とか、
外が好きなAが、陽の光も入らないような部屋で過ごしているなんて、

考えただけで、胸が痛む






清「 あちら側に、連絡は？ 」


澤「 まだチェックされていない無線がある。
それを使おう 」






無線や何やらまできっちり検査され、私たちはAに会い、外に出してあげることも禁止された






菅「 まず連絡を取る。俺たち全員がこの屋敷から姿を消せば不要な騒ぎを起こしちゃうから、」


谷「 … もう、この組織潰しましょう？！
人をオークションにかけるなんてどうにかしてますよ！！！ 」






だぁぁぁっと怒り出す仁花ちゃん

私、知り合いの組織潰しのグループに連絡していいですか？！



どこから出したのか私物らしい電子機器の画面をすごいスピードで手が動いている






菅「 っ、ははっ、」






急に笑いだした菅原

笑ったと思えば、顔を見ると、目が本気だ







菅「 イイねぇ。… やろうか 」


澤「 すが？！ほ、ほんきか？」


菅「 大丈夫。爆発と同時にこの屋敷のブレーカーも爆発させよう。そして… 」






作戦はこう。



屋敷の爆発前に施錠を壊す

爆発はすごく大きくて火の海

Aを連れて窓から出る。

迎えに来たあいつらの車に乗せる

私たち５人は公安の元に行き、オークション根本を潰す







そして







菅「 俺はここへ残る」


旭「 すが？ 」







こんな事をしてただで済むはずがない

必ずなにか見返りがあるはずだ
５人の屋敷管理の執事達がストライキ？を起こすのだから。十数年間、守りに守って大切に育てた

” 商品 ”

が奪われたのだ



その執事全員が逃げれば、必ず追っ手が全部ついてくる。そうなればAかが逃げ切る可能が落ちる

でも誰か執事が残り足止めしたり、代償として残れば、ほんの少しでも変わるはずなのだ。





そう言う菅原は断固として残る気らしい




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