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マスコミが集まっている。
その言葉を聞いて窓から外を見たAは、一気に表情をこわばらせた。
一瞬、目の前の情景と昔の情景がかさなる。
窓から見下ろす幼い私に、玄関を囲むマスコミ達。
「首相ー！事件の真相はどうなんですかー！」
「本当に、お金を使ってなったんですかー！」
叫ぶマスコミと、忙しく動き回る執事たち。
お父様とお母様が私の着替えなどを鞄につめてもっていったこと、小さな車に乗って屋敷から出ようとしたこと、お父様とお母様が先に行き、私はばあやたちと出ていったこと、ほとんど全部、思い出した。
そして、先にでていったお父様たちは途中で私たちと合流し、ばあやたちに先に隠れ家にいってもらい、わたしたちは家族３人で車にのっていたのだ。
そこで、マスコミの車が後ろから猛スピードできて、それを振り切るために猛スピードで走って、カーブで気づかないうちに前からトラックがきていた。
よけきれなくて、衝突し、後ろからもマスコミの車につっこまれ、お父様たちが血まみれになって私を抱いて走って森の奥へと逃げた。
途中でお母様が倒れ、
「あなたは逃げて…！いつか、江原シュリ君に、会いにいきなさい…！！大丈夫、すぐ追いかけるから…」
と言って、微笑んだこと、
お父様が
「わかった、先にいく。Aはちゃんと連れていく。安心しろ。」
といって私を抱いたまま走り、
「この中にばあやたちがいる。私は母さんを連れてくるから、いい子でまっていてくれ。それと、このネックレスと指輪…お前に必ず必要になる。自分を見失うな。なにがあっても。」
といって、闇に消え、もう二度と帰って来なかったこと。
そして、翌日テレビでお父様とお母様が死に、私は行方不明になっていることを知った。
悲しかった。
辛かった。
涙はでなかった。
なにより、嘘だと信じたかった。
なにも覚えていたくなかった。
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渚 - 更新がんばってください (2015年12月5日 20時) (
レス) id: 281cf5d152 (このIDを非表示/違反報告)
☆アリス★ - 面白いです！続き楽しみにしてます！！ (2015年9月27日 14時) (レス) id: bc95770e91 (このIDを非表示/違反報告)
RURU - シュリくんがかっこよすぎ〜！！[更新]楽しみにしています(*^o^*)／ (2015年7月25日 21時) (レス) id: 3109f57d4e (このIDを非表示/違反報告)
AMANE♪ - これ、最高に面白い!!作者は誰ですか？!あ〜あ早く続きが読みたい\(・∀・)/ (2014年10月25日 17時) (レス) id: 1881b4dd2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：からあげ2 | 作成日時：2014年4月5日 20時
