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西村「もう〜恭平くん遅い！」
１時間遅れて集合場所に着いた俺は、拓哉のマシンガン文句をなだめながら謝った。
走って来たからか、少し息があがって心配されたけど、いい感じに誤魔化した。
西村「恭平くん行こ！」
拓哉は俺の手を引いて歩き出す。
拓哉には、俺の体のこと教えてないねん。
ていうか、メンバーと大倉くん以外には隠しとる。
…小学生の頃、親から「信用できる子以外には教えちゃあかんよ」って言われたのを忘れて、
体が弱いこと、仲良くなった男の子２人に言っちゃってん。
そしたら２人とも、次の日から俺のこと遊びに誘ってくれへんようになって
…たぶん、遠慮してたんやろうけど。
その時から、どれだけ仲良くなっても自分の体のことはずっと隠し続けとった。
メンバーには、一緒にいる時間長くなるからいつか言わなあかん日が来るやろうなってわかっとったから結成してすぐに打ち明けたんやけど。
怖かったんよ、拓哉はそんな人じゃないってわかっとっても。
離れていかれるのが、ひとりになるのがトラウマになってん。
西村「…恭平くん？大丈夫ですか？」
「あ、ごめんごめん。考え事しとった。」
西村「らしくないっすね」
「地味にバカにしてんでそれ。」
さっきから手は掴まれたまま。歩くペースは速くなる一方。
怪しくなってくる呼吸。
「はぁ、はぁ…っ、ちょ、拓哉。もっと遅く歩かへん？
あと手放して、」
西村「あ、ごめんなさい。
…なんか疲れとる？」
「…あーちゃうちゃう。ちょっと足休ませたい」
拓哉は少し心配そうな顔つきになり、近くのベンチに座らせてくれる。
ちょっと休憩した後、今日遅刻したこと思い出して急いで立ち上がった。
拓哉に迷惑ばっかかけとる、ダメやん俺。
「よし、行こ！」
西村「え、もう大丈夫なん？」
「おん、どこ行くんやっけ？」
西村「服っす、服買いに行って…」
拓哉が話しながら、また歩き出す。
それに俺も着いていく。
…拓哉、すごい楽しみにしてくれてたんよ。
約束した時から「２人で出かけるとか何ヵ月ぶり？」ってわーわーはしゃいどって、
今日こそは、頑張らなあかんねん。
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葵波(プロフ) - はなさん» リクエストありがとうございます、書いてます。嬉しいです、！ありがとうございます…！ (2021年12月19日 18時) (
レス) id: c5833c9a8b (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - リクエストお願いしたいです。恭平くんが長引く風邪をひいてしまって大橋くんが何日かつきっきりで看病してくれるお話が読みたいです。いつも読ませてもらっています。これからも頑張ってください。 (2021年12月19日 18時) (レス) id: 78f3176144 (このIDを非表示/違反報告)
葵波(プロフ) - りりさん» リクエストありがとうございます！移行した後になると思いますが…書いてみます。 (2021年12月17日 6時) (レス) id: c5833c9a8b (このIDを非表示/違反報告)
りり - 初めまして！リクエストいいですか？恭平くんがストーカーにあってしまって、精神的にも体調的にもボロボロの時に流星くんが気づいてストーカーを追い払う話が見たいです。 (2021年12月16日 22時) (レス) id: d5a275c931 (このIDを非表示/違反報告)
葵波(プロフ) - 名無し81932号さん» はじめまして、ありがとうございます！書いてみます〜、 (2021年12月13日 18時) (レス) id: c5833c9a8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵波 | 作成日時：2021年11月13日 14時
