酔いｶﾚ。短編集

kaito.T ページ14

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『海人、今度合コン行ってくるね。』




「うん、いいよ〜」




なんててきとうな答えが帰ってきた1週間前。



大学で知り合って付き合い始めた。
でも、かいはきっと、私の事が好きじゃない。







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正直、合コンなんて行きたくない。
私を見てくれない、海人への当てつけ。






付き合ってから知ったけど
海人は、結構遊び人。



毎日、女の子の匂いぷんぷんさせて
帰ってくる。






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でも、それでも別れたくない。
それくらい、海人が好き。








今日も大学に行けば、嫉妬に狂わされそうになる。




「ねえ、かい〜！今度いつ遊んでくれんの？」





「気が向いたらね？」




ハニーボイスで、女の子を虜にする。






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「あ、Aおはよ。」



『うん、おはよ…』




いつもは、挨拶だけで終わるのに
今日は違った。






下を向いて俯いていると


顎を持ち上げられ
一瞬にして絡まる視線



目を瞑る暇もなく、唇が重なる。






学校でこんな事されるの初めてで
ただ、唖然としていた。




『…な、に？』




「したかったから。」




ただそれだけ。
彼は、本能に逆らわないのだ。




「あ、今日、合コンでしょ？楽しんで。」

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