酔いｶﾚ。短編集

sho.H ページ22

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今日の飲み会は、ハズレだ。






「え〜！俺、また負けたん？！」




大都会のマンションで
中途半端な、なまりを効かせてるこいつのせいだ。






友達に誘われて来たのはいいものの
友達の彼氏が紫耀と繋がってたなんて




不運の絶頂もいいとこだ。





2年前、紫耀の浮気が原因で別れた私達。
反省する様子もなく、もはや開き直っていた。




そんな彼に呆れて、別れを告げた。




会いたくない人ランキングを付けるなら
確実に1位だと言ってもいいくらい最悪だった。







みんなが、ゲームに夢中になってるのを見計らい
缶ビールを片手にベランダにでる。






夜風が心地いい。
ギラギラ輝いてて、夜なのにうるさい都会の街。



たまに、とてつもなく遠くに行きたくなる。





「みんなと、飲まないの？」




驚いて、後ろを振り向く。




『……あ、玄樹くん…だっけ？』




綺麗な顔立ちだから、凄く目立ってたのを覚えてる。

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