永瀬くん16歳。

004. ページ4

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会社に着くと
山積みの資料があって



小さな溜息がもれる。





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お昼休憩に入って、携帯を開くと
たくさんの通知。



しかも、すべてが廉くん。




あの廉くんが、スマホを使うなんて…



反応しないと、後からうるさそうなので
電話をすることにした。





『もしもし？』



「今日、何時に帰ってくるん？」



『うーん、今日は遅くなると思うな。』



「俺、待っとるからさ、俺んち来て？」



『…なんで、廉くんち？』



「ええやん、会いたい。」




小さい頃からそうだったけど
ド直球すぎて、戸惑う。




『疲れてなかったらね…あ、もうすぐ休憩終わっちゃうから切るね。』




おかしい。
胸がキュッてなって。



確かに昔とは違う、廉くんの事、意識しちゃう。




「だれ？彼氏？」



『あ、岸先輩。』



『違いますよ！隣の子です。』



「え、でも家行く〜みたいな話してたじゃん？」



『弟みたいな感じなんで』




「へぇ〜いくつ？」




『16歳です。』



「わっか！青春じゃん。俺もキラキラしてたわ、あの頃。」


『へー。』



「あからさまに興味ないのやめろ！！」




岸先輩の扱いにはもう慣れた。笑

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