SECOND LOVE.

019. ページ19

・

〜過去〜


一度だけ、テヒョンのお母さんを見たことがある。




それはまだ、ソヨンちゃんが入社する前で
ただの同期だって思ってた時期。




お互い仕事終わりで、テヒョンの家で呑もうって話になりテヒョンの家に行った。





詳しくは覚えてないけど、0時は超えていたと思う。







しつこい位に鳴らされたインターホン。




TH「ごめん、A。どっか隠れて。」




「…へ？あ、うん。」




とっさに近くのクローゼットに隠れた。




テヒョンが玄関を開けると、女の人が入ってくる。




酔っ払ってるのかフラついていて
露出の多い服から出る身体や顔はアザだらけだった。





？「テヒョナ〜！あ、お酒だ！！」




TH「オンマ、近所迷惑だから…」




嘘…テヒョンのお母さん？





母「いいじゃん、ね、今日はお給料日でしょ？？」




「そうだけど、手元にはないよ。」



母「おろしてきて？じゃないとオンマ死んじゃうの〜！」



冗談ぽいけど本当なんだと思う。
アザだらけの体を見ればわかる。




「わかった、振り込んでおくから。」




母「ありがとう、テヒョナ。……大きくなったねテヒョナ…」



「……っ」




すごく苦しそうだった。
笑ってるテヒョンしか見たことなかったから


私も胸が締め付けられた。

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