［ヒロアカ］風と爆発2［爆豪勝己］ (ページ8)

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SOS要請ページ8

「Aちゃんやっぱりすごいね!私にもあんなことできればいいのに…」
お茶子ちゃんが少し悔しそうな顔をした気がした。
「お茶子ちゃんなら出来るよ。」
私は弱々しい笑顔を見せて制服に袖を通した。
すごい……か。お茶子ちゃんにあんなことさせたくないな………。
「Aさんは何処で武芸の心得を学んだのでしょうか?」
「あっ!それ私も気になった。」
えっと…この子は…あっ透明の…葉隠さん…だっけ?
私は答えたくなかった。けどまぁ…聞かれて答えないのも…なぁ…。
「父から。先行くね?それと…父の事は聞かないで？」
そう言い残し私は更衣室を出た。
「今…本気の目をしてたわね、Aちゃん」
「それほど仲が悪いのでしょうか…」

教室のドアを開けると男子数名が一塊になって何か話していた。
「あっ!風刃、お前も反省会参加しねぇ?」
切島君が顔だけ此方を向いて話しかけてきた。
「そう言えば風刃、すごかったな!!!切島を押さえ込んで降参させるとか!あれはすごかった…」
「次、それいったら同じ技をノーモーションで君にかけるよ?電気の人?反省会は不参加でよろしく。」
そう言い残し私は席についた。どうしようかな…帰る…?
迷っていると突然携帯の着信音が鳴り響いた。
［助けて…。A］
送り主は中学の友達である千鶴だった。
私は勢いよくその場を立ち上がり荷物をまとめ教室を飛び出した。
嫌な…予感がする。物凄く…嫌な…予感が。
曲がり角を曲がる直前人影が見えてその場に立ち止まった。
「うわっ!あぶっ…緑谷君?！」
「Aさん!？どっどうしたの?」
今悠長に説明してる時間がない…
「あっ…あの!かっちゃんって…」
「私が教室に居たときはいなかったよ?外じゃ…ちょ!」
緑谷君は傷だらけにも関わらず廊下を走り出した。
バカなのか!!彼は!!方向的には一緒か……だから!！！悠長に止まってる時間ねぇだろ!バカなのか私はぁぁぁぁ!！！！！！！！！！！！！
にしても緑谷君早っ!