［ヒロアカ］風と爆発2［爆豪勝己］ (ページ23)

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赤い華ページ23

知らなかった…何にも知らなかった…千鶴の思いも…考えてることも…分かった気でいたんだ…
絶望故か悲しみ故か私はその場に座り込んだ。
胸が…苦しい…痛い…
「大丈夫か!？A？」
「……。」
大丈夫って言いたい…なのに口が動かない…
「攻略されたうえに一部を覗き無傷…スゴいなぁ最近の子供は…恥ずかしくなってくるぜ…敵連合…脳無、千鶴」
「了解!」
千鶴の不気味な笑みそれより驚いたのは脳無と言う奴の動き…凍ってる半身を無理矢理動かし半身を崩し…直ぐ様再生した。
「ショック吸収だけじゃないのか！？」
「今のは超再生だな…先ずは出入り口の奪還だ脳無」
このままじゃヤバい…足に力をいれ爆豪君を助けようとした瞬間…私より早く脳無が動きだし恐ろしいスピードで爆豪君の元に向かっていた。
「かっかっちゃん!えっ…かっちゃん避けたの！？スゴいよかっちゃん!」
「マジか爆豪君」
「ちげぇわ黙れカ…A!!」
横腹、右足に先程と同じ痛みを感じた。
「あっ…外した…」
千鶴の回りに数本のナイフが浮いてるのが見えたのと同時に視界に赤い華が見えた。
何が起きたのか…気づくのに数秒かかった。
刺されたんだ…足に力が入らなくなった…
「おい!！死ぬんじゃねぇぞ、てめぇ!」
目の前に爆豪君の顔が見えた。助けてくれたのかな…?
「千鶴…遣りすぎだ。自分の治癒は出来ない、死なれたら困るんだけど」
「でも、抵抗しますよ?Aなら」
オールマイトは…吹き飛ばされてる……力…入んない…
「俺達でオールマイトのサポートに…」
「ダメだ！！！！」
オールマイトが申し訳なさそうに私の顔を見てる…横腹の傷…応急処置なら…ゆっくりオールマイトの傷に触れた
「すまない…風刃少女…もう純分だ。」
「で…も…まだ…」
「いいな…やっぱり。脳無、黒霧殺れ。千鶴と俺であいつを拘束する。さぁ…クリアして帰ろ」
相手を睨み付ける爆豪君が見える…また守られてる…
悔しくて目を伏せたその時だった…身体中に強い風を感じた。
オールマイトと脳無が殴りあってる…
「真っ正面の殴りあい…」
「すげぇ…」
「風刃を離すなよ？」
「わぁとるわ!クソが!」
確かにこの風圧なら吹き飛ばされても無理ない…私を抱えた状態で体制を保ってる彼が化け物だよ。
「敵よ、こんな言葉を知ってるか?
　さらに向こうへ…Plus Ultra!！！！！！」
一番強い風…それと同時に脳無は吹き飛ばされ…私は意識を手放した。