［ヒロアカ］風と爆発2［爆豪勝己］ (ページ17)

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事件の前触れページ17

結局、理由は聞けないまま最寄り駅についてしまいやむ終えず電車から降りた。
家に着いた時には既に20:00を越えていた。
「痛いし……。」
小さな舌打ちをしたあとシャワーを浴びてタオルを肩にかけたままソファーに座った。
口が滑った…いや別に秘密にしたい訳じゃないけど…出来ればあまり知られたくない。
ここまで上手く隠してきた、千鶴にも言ってない秘密…父親の正体…
「めんどいな…」
静寂に包まれた家にそんな一言がこだました。

「……寝落ちしたか」
どうやらあのままソファーで寝てしまったらしい。
体痛いし…視界の端に映った時計の針は普段家を出ている１０分前をさしていた。
「やっべ!」
目が覚めるには十分すぎる理由である。
急いで荷物をまとめ髪を整え家を飛び出した。
多分走れば間に合う。
あっ家の鍵は閉めてきました。

改札を通過しそのまま駆け込み乗車。
「ふぅ……セーフ…危なかった…」
「ギリギリかよ…」
「あ”ぁ?…爆豪君か。」
額に流れた汗を拭い大きく息を吐き出し息を整えた。
頭上で余裕そうな笑みを浮かべるこの男を殺したいと言う衝動に襲われたのは言うまでもない。
「あっ…おはよう。」
「……………はよ。」
あっ挨拶返した…明日は大雨だ。
数秒後頭を殴られたのは言うまでもない。明らかに驚きを顔に表してしまったからね。
だってあの爆豪君が挨拶を返すとかレアすぎてヤバイから。
痛いし…頭殴んな…隣から小さな舌打ちが聞こえた気がした。
スマホのバイブ音が聞こえ電源を起動すると一件のメールがきていた。
千鶴からだ
［今日、会えるかも!］
…千鶴って主語抜けるよね…返事を打とうとしたが駅に着いてしまったため断念した。
にしても会えるかもって何?どこで?まぁいいか。
今日…放課後…どうだっけ?授業によるかな?

このメールが

　あの事件の
　
　前触れだとは…この時の私は

　思ってもいなかった。

そう言えば今日…ヒーロー基礎学だっけ?
そんな疑問を抱え校門を通過した。