傷だらけのお嬢様【ヒロアカ】 (ページ14)

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13話ページ14

上鳴「家出ようとするとか、悩みでもあったの？ま、まぁ、今日聞いた話ではあるだろうけど、他に、なんか、うん」

A「……嫌いにならない？」

上鳴「ん？」

A「このはなしきいてもさ、嫌いにならない？」

上鳴「…うん、約束」

本当かわからないけど、とりあえず信じるしかない。僕の信用できら人は、この人だけだ。

僕はゆっくり話し始めた。いじめられたのはデマであることとか、それに反論できずいじめられたこと。僕自身が弱くて卑怯で、さっきはいい所しか取れていなかったこと。全部話した。何故かスッキリしたような、そんな気がした。

上鳴「……そっか。」
A「ごめんなさい……こんな暗い話ばかり…で……ううっ」

思わず涙が流れてきた。いじめられたのが悔しくて泣いたのか、苦しくて泣いたのか、やっと解放された嬉しさから来たのか、あるいは別のものなのか、わからなかった。

上鳴「苦しかったよな……」

そう言って、泣き止むまでずっと背中をさすってくれた。

やがて落ち着くと、僕は電気さんにひとつ聞いた。

A「………電気さん、僕は…どうやったらつよくなれるかな……」
上鳴「……わかんねぇ。けど、誰かが、弱い自分を認めて、強くなろうと1歩踏み出すことが出来たら強くなる第1歩、とか言ってた気がするな…」

弱い自分を認めて……強くなろうと一歩踏み出す……か…

上鳴「ま、俺はそんなこと考えたこともないからなー」

上鳴「わかんねーなー……」

A「……電気さん……」

上鳴「ん？どうかした？」

A「強くなる1歩が踏み出せるまで、ここにいてもいい？」

上鳴「おう！もちろん！」

ここから電気さんとの生活が改めてスタートする。