5 ページ5
・
4月 入学式
私は1年4組だった。
友達は誰もいないし、1人でスマホをいじる。
こういう時に、他人に話しかけるのがどうも苦手だ。
内部生もいるから、もうグループは何組かできているみたいだ。
すると、横の席に1人の男の子が座った。
私を見るなり、そわそわとしている。私、何か変かな...？
｢あ…な、 中野Aさん？だよな？俺、瀬見英太！よろしくな｣
『あ、うん。よろしくね、瀬見くん！』
なんかよく分からないけど、高校最初の友達は瀬見くんという男の子になった。
体育館に向かう途中、一緒に話して歩いた。
『瀬見くんは、部活何はいるの？』
｢俺はバレー部かな、中野さんは？
ていうか中野さん、てっきり新山女子とか行くんだと思ってた！｣
見かけによらずよく話す子だなあ
『んー、怪我しちゃってさ笑
私もうバレーとか出来ないの』
｢あっ、そうなんだ。なんかごめんな。｣
『ううん、全然』
そう返すと沈黙が続いた。
もう、周りが私の名前を知っていることには驚かない。
あの時出会った…その、なんだっけ？
あ、そうそう。牛島くんが…
『牛島くん！？』
まって、まって、あの子もきっと白鳥沢だよね？
すっかり忘れてた。自分のことばっかりで。
｢呼んだか？｣
後ろで低い声がした。振り返るとそこに居たのは…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 612人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ピンス(プロフ) - 面白いです！続き楽しみにしてます！！ (3月26日 9時) (
レス) @page21 id: a7fb103bed (このIDを非表示/違反報告)
ふみ - わぁ〜！！超イイ話です👍 高評価とコメントさせていただきま〜す (3月11日 23時) (レス) id: 567d5d614d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みあ | 作成日時：2024年2月22日 0時
